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書評だけでもチェック [日々の暮らし]

出講先の大学図書館には様々な洋雑誌が配架されています。
中でも必ずチェックするのがアメリカのForeign Affairs、
イギリスのThe EconomistおよびThe Spectatorです。
いずれも時事問題が取り上げられていますので、
放送通訳をする者にとっては非常に参考になります。

ただ私の場合、すべてを読破しようとは思っていません。
こうした雑誌が発行されるのは、すでにニュースが
報道されてから数日たってからです。さらに日本の
洋書代理店を経て図書館に配架されるまで数週間は
かかります。ですので、ページをめくるころには、
「ああ、そういえばこのニュース、先月やったっけ」
という具合になります。

よって、どうしても気になるニュースに関する記事であれば
じっくり読みますが、たいていは飛ばし読みです。
図書館本ですので、気兼ねなく読み飛ばせるのが
ありがたいところです。

むしろ私が欠かさずチェックするのは巻末の新刊案内です。
3誌ともに充実しています。今、どのような本が海外の
知識人の間で注目されているのかは、この書評欄を見れば
明らかです。気になる本があれば読むようにしています。

もっとも洋書の場合、日本の本と比べて非常にページ数が
多いのが悩みの種です。ただ、索引が充実していますので、
全頁を読破というよりも、「斜め読み+索引で気になるところを
チェック」だけでも、大いに参考になります。
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時計の位置 [日々の暮らし]

昨日のブログで、集中時における時計のことを書きました。

考えてみれば、時計の置き場所というのは、教育機関においてこそ
こだわるべきだと私は考えます。

多くの教室では教室の前方、すなわち受講生から見える位置に
時計が置かれていますよね。けれども授業をする教員からすれば、
それでは時刻確認をする際、振り向くことになってしまいます。
もっとも、教卓の上に自分の時計を置いて授業を進めるのであれば
どこに掛け時計があっても問題はないということにはなるのですが。

ただ、むしろ問題は「受講生の視界に時計があること」だと
私は思います。なぜなら目の前に時計があると、
生徒は時計を見るたびに「ああ、まだ10分しか
たっていない」「休み時間まであと30分もある」などの
雑念が浮かんでしまうと思うのです。だからこそ、時計は
後ろの壁にある方が良いと思うのですね。

ちなみに私は自宅や大学の図書館で作業をする際、
腕時計はすぐに外してしまいます。さらに「集中したい」
というのであれば、腕時計の表面も伏せてしまいます。
とにかく時間を気にせず目の前のことに真剣勝負したいのであれば、
時計は隠す(?)に限る、と思っています。

ただ、次の予定がある時はキッチンタイマーをセットして
忘れないようにします。そのキッチンタイマーの表面も
下向きにして、振動音で気づけるようにしています。
やはりカウントダウンの数字が目に入ってしまうと気が散ってしまうからです。

「そこまでやらなくても」との声も聞こえてきそうですが、
時間を忘れて集中するのも、慣れてくると結構ヤミツキになります・・・!
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Rasputin [日々の暮らし]

本当に集中して勉強をするのであれば、時計の位置にも
こだわるべきというのが私の考えです。
私の場合、どうしても集中して勉強したいときは、
あえて時計を視界から外します。書斎の机の左斜め前には
小さなトラベルクロック(アナログ)があるのですが、
それを後ろ向きにしてしまうのですね。ただ、「この後
外出の予定がある」などという場合、出発時間に遅れては困ります。
よって、そのような時はあえてキッチンタイマーだけはセットして、
それまではひたすら時間を気にせずに目の前のことに集中します。

この方法は読書や執筆、思索などに使えます。
期限がある原稿書きなどは、やはり時間と相談しながらの方が
良いでしょう。

先日は元外交官・佐藤優氏の本をこの方法で読んでみました。
「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」
(新潮社、2005年)です。途中まで読みかけていた本で、
早く続きが読みたいと思いながら日数ばかり経ってしまっていました。

そこで「時計隠し」で読書スタート。
佐藤氏の文章は非常に読みやすく、グイグイ引き込まれながら
読了。時計を見たところ、2時間以上ひたすら読んでいました。

なお、こうして集中したいときは、机の正面に
置いてあるPCもシャットダウンし、
スマートフォンもカバンの中にしまってしまいます。
LINEの振動通知ももちろんオフです。完全に外界から
遮断して集中できるようにします。

このような形で本を読むと、完全にその世界に入り込めます。
そして最後のページをめくり終え、現実世界に戻ってくる
という感じです。ものすごい満足感・達成感です。
体は椅子に座ったままですのでほとんど動いていません。
けれどもフルマラソンを走りぬいたような感覚に陥ります。

・・・ああ、だけどどーしても私には「ラスプーチン」
と聞くと、1978年にヒットしたBoney Mの"Rasputin"が
頭に浮かんでしまいます・・・。

https://www.youtube.com/watch?v=CSQfjcxsJiQ

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カルチャーセンター [英語]

先日、とある講演会を聞きにカルチャーセンターへ
出かけました。その際、置いてあったパンフレットを入手。
帰路、ページをめくりながらその内容の豊富さを
改めて感じました。

カルチャーセンターでは語学、文系・理系分野、
スポーツ、芸術など様々な講座が実施されています。
俳句、フラダンス、ピアノ、ベトナム語、数学などなど、
本当に豊富にあります。

こうして頁を繰るだけでも、世の中には本当に沢山の
学問があるのだなあと感じます。ついつい自分の関心分野のみを
考える生活を日々私など送ってしまいがちですが、
多様な世界に目を向けることは、自分自身にとっても
大切なことなのですよね。

参加するしないは別として、あえてこうした紙版の
講座案内冊子をたまには手に入れてみるのも
新鮮だなあと思った次第です。

ちなみにイギリスにいたころ、成人向けのこうしたスクールは
adult learningと言っていました。「カルチャーセンター」や
「カルチャースクール」は実は和製英語なのですね。
adult learningの他にfurther education schoolも使われます。
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「あなた」ということば [日々の暮らし]

英語から日本語に訳す際、気を遣うことばがあります。
それは"you"という単語です。

辞書を引けば「あなた」という訳語が出てきます。
けれども日常会話において、私たちはあまり面と向かって
相手に対して「あなた」と言いません。特に相手が
目上や年上の場合、なおさら使うことはないでしょう。

「あなた」は文法用語で言うと「二人称代名詞」です。
Wikipediaの説明によれば、「日本語の共通語(標準語)には
一般的な二人称代名詞というものは存在しない」とあります。

では英日通訳の際にどうするか?

私の場合、どうしてもyouを訳さねばならないとき以外は
あえて省いています。その代わり動詞を敬語にします。
日本語は聴き手が察してくれる言語ですので、
そこを活用するのですね。

たとえばWhat is your plan?という疑問文であれば:

「どのような計画をお持ちですか?」
「ご自身の計画はどのようなものでしょう?」

などと訳します。どうしてもyouを入れるのであれば
「ご自身」や「みなさん」(相手が複数の場合)などを
使います。

一方、先日行われた参議院選挙の際、興味深く
感じた演説がありました。とある政党関係者がおこなった
演説です。

「あなたがいなきゃ この国は始まらない」

この「あなた」が私には新鮮に映ったのです。
多数の聴衆を前にした演説ですので、以前であれば
「みなさん」を使ったことでしょう。
あえて一人一人に訴えかけるという意味で「あなた」が
用いられたのではと想像しています。

ところで私は安倍総理の所信表明演説などの全文が
新聞に出ると、必ずチェックしています。中でも
特徴的だなあと思うのが、「~しようではありませんか」
という文章です。蛍光ペンで印をつけると、
数回出てきます。

人の話し方の特徴。
それをどう英訳するか。
なぜそのような日本語になるのか。

ことばを生業にしていると、すべてが私にとって教材となります。
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「すぐ使える英語表現」更新のお知らせ [掲載]

第204回はa fly on the wallです。

https://www.hicareer.jp/inter/housou/15832.html

どうぞよろしくお願いいたします。

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言語地図 [日々の暮らし]

"The World Today"という雑誌がイギリスで発行されています。
編集しているのは王立国際問題研究所です。英語では
RIIA(Royal Institute of International Affairs)と言い、
場所の名前をとってChatham House(チャタム・ハウス)とも
呼ばれています。

今回私が注目したのはThe World Todayの2019年4・5月号。
その中でロンドンにおける多民族・多言語の話題がありました。
その記事の最後に以下のサイトが紹介されています(p45):

https://www.chathamhouse.org/publication/mind-language-gap-map-diversity

これはロンドンの地下鉄路線図なのですが、駅の上が色分けされています。
それぞれの色が言語別になっているのですね。
たとえば日本人が多く暮らすWest Actonは紫色で、凡例を見ると
それがJapaneseであることがわかります。言語数は全部で24です。

非常に興味深い地図です。
いずれ東京もこのようになるのではと私は考えています。
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どう頑張っても [日々の暮らし]

日常生活においての「悩み」というのは、2種類に分けられると思います。

(1)「自分の力で何とかなるもの」

(2)「どれほど頑張ってもどうにもならないもの」

です。

(1)の場合、自分なりに工夫すれば突破口が見いだせます。
たとえば「時間不足で家事が追い付かない」という悩みであれば、
「ロボット家電に買い換えてみる」「プロに外注する」という具合で
解決できます。

しかし(2)の場合、どれだけ自分が努力したところで、
状況が改善できないこともあるのです。

「定員枠のある奨学金に応募したものの、
自分の力不足で受給対象にならない」などはその一例です。
自分なりに頑張ってはみたものの、さらに上の実力者がいて
合格できないという場合、仕方がないと言えるのですね。
次のチャンスにかける、あるいは別の奨学金を探すという工夫が
求められるでしょう。

最近私自身、「どう頑張ってもどうにもならない」と感じさせられることがあります。
それは「図書館の本」です。

出講先の大学図書館にはたくさんの本が開架式で並んでいます。
私はその書棚を眺めるのが本当に好きなのですが、
本の背表紙を見つつ、ふと思ってしまうのです。

どう頑張っても、この図書館内の本をすべて読み切ることはできず、
このまま一生を終えてしまうのだなあ、と。

棚に並ぶ本の書名は私にとってどれも魅力的です。

「フランスの憲法判例」
「天文学者たちの江戸時代」
「日本経済の変容」

などなど、多様なジャンルの本があることに改めて気づかされます。

棚の間を歩いていると、「この本、面白いよ~」
「こっちこっち、これも読んで~」という具合に、
本たちが私に訴えかけてきているように思えてしまうのですね。

どれほど頑張っても、読み切れないのはわかっています。
でも少しでも多く読めればという思いは強く抱いています。

さあ、いよいよ夏休み。今年はなるべく多分野の本に注目しつつ、
たくさんの本から色々なことを学びたいと思っています。
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NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」掲載のお知らせ [掲載]

2019年7月24日放送分の翻訳・解説を担当いたしました。
タイトルは「"はやぶさ2" 世界初の試みに成功」です。
どうぞよろしくお願いいたします。

https://www.nhk.or.jp/snsenglish/news/n190724.html

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言い違い・思い違い

私が携わるCNNやCBSの放送通訳は完全生同通です。
つまり、原稿を事前に作ったりすることはできず、
出たとこ勝負なのですね。ゆえに非常に緊張します。
その一方、自分なりに最善を尽くして、わかりやすく
訳出が行えたと思えた場合(いつもそうではありませんが・・・)、
この仕事のやりがいを感じます。

中でも私が意識するのは、「言い直しを避ける」ということです。
テレビの生放送の場合、言い間違いゆえの言い直しになってしまうと、
時間が奪われてしまうからです。言い直しているうちに、
記者のレポートはどんどん進んでしまい、同時通訳に
集中できなくなります。あるいはCMに突入してしまい、
通訳者の声が寸断されてしまうこともあります。
常に時間との戦いです。

一方、自分では大真面目に訳していたのに、実は
思い違いをしてしまうこともあります。

たとえばアフリカのニュースの際、自分では「アフリカ」と
言っていたつもりが、「アメリカ」と口にしていたり、
「イランのウラン濃縮活動」を「ウランのイラン濃縮活動」と
言っていたり、という具合です。

ちなみに「ウラン」は英語でurainium。
天王星Uranusが語源です。なお、化学用語の-ium(イウム)は
化学元素名をつくるための言葉です。
barium、titanium、radium、iridiumなどがありますよね。
でもなぜuraniumは「ウラン」なのに、bariumは「バリウム」と
なるのでしょう?最後の「ウム」まで入るものと入らないものが
あります。ラジウム、イリジウムは入りますが、チタンは入りません。

うーん、どうしてもこういうのが気になってしまいます・・・。
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