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奥が深い副詞 [日々の暮らし]

先日NHKのラジオを聞いていたところ、インタビュー番組が
流れていました。その中でNHKのアナウンサーが「では、〇〇について
ざっくりと説明していただけますか?」とゲストに尋ねていたのです。
これを聞いて、「そういえば『ざっくり』という言葉も
ずいぶん使われているなあ」と思ったのでした。

それがきっかけとなり、調べてみました。

「ざっくり」というのは本来、物を切る様子を表したり(例:ざっくりと割る)、
えぐれた様子を表現したり(ざっくりした傷口)などがあります。
さらに広辞苑によれば、「小石を踏んだり金銭をつかんだりした時の音」
という意味もあるそうです。「編み方や織り方が粗いさま」として
「ざっくりと編んだセーター」という用例も出ていました。

さらに「明鏡国語辞典」を引くと、俗語用法として「大まかであるさま」
と出ています。つまり、現代の日本語で聞かれる「ざっくりと説明する」
「ざっくりととらえる」などは、「大まか」という意味なのですよね。

「ざっくり」は「新明解」によれば「ざくり」の強調表現だそうです。
では「ざくり」の語源はと思い、調べたのですが、今一つ分からずじまいでした。
「新明解」には「『さくっと』の強調形」とあります。
さらに「さくっと」を引くと、「細かくて堅い粒を、音を立てて
すくったりそのかたまりを割ったりする様子。またその音の形容」
とありました。つまりこれらをすべてつなぎ合わせると、
「ざっくり」は元々「音」から生まれた単語と解釈できます。

他にも気になったので「ピッタリ」「はっきり」「しっかり」
「さっぱり」「まったり」などを調べてみたのですが、
唯一漢字表記されていたのは、「しっかり」だけでした。
「確り」「聢り」とあります。ちなみに「聢」は「しか」と読みます。
「しかと頼んだ」の「聢と」です。

それにしても日本語の副詞というのは奥が深いと思います。
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