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「インハウスとフリー、どちらが良いですか?」 [仕事]

通訳に関するセミナーをした際、よくいただく質問の一つに
「働き方」の問いがあります。インハウス、つまり社内通訳者として
安定収入をめざした方が良いか、それとも自分で仕事を選べる
フリー通訳者の方がベターか、という質問です。

これについては私自身、迷った時期があります。と言いますのも、
私がフリー通訳者になったのは、社会人として会社勤めをした後の
ことだったからです。組織人のときは定期代も住宅・食事補助も
ありましたし、もちろん、有給休暇もいただけました。
健康診断は会社持ち、確定申告などの煩わしいことも
積立貯金も年金も、すべて企業がやってくれたのです。

その代わりとして、人事異動や長時間通勤、不得意分野の仕事など、
自分の本意でないことも経験しました。それもいずれは
自分の糧になるので、試行錯誤をしてトライすれば、必ず
実にはなるものです。けれども、そうしたこと以上に自分が
やりたい何かを抱えているのであれば、思い切って飛び出すのもあり
だというのが私の考えです。ゆえに私はフリーで生きると決めたの
でした。

時々、男性受講者から出る質問として、「やはり自分が
大黒柱なので、フリーは難しいでしょうか?」というものがあります。
これも価値観次第です。今の時代、女性も男性も法律上は
平等に働けます。「男性だから稼がなければ」「女性は
家事が得意でなければ」という固定観念はなくなりつつあります。
よって、男女を問わず、本当にフリーランス通訳者として
社会で活動したいというのであれば、収入の安定云々に
とらわれ過ぎて立ち往生するのはもったいないと私は考えます。

たとえばもし自分の父親が会社員ではなく、自ら看板を掲げて
事業を起こそうか迷っていたとしましょう。会社員時代は
毎晩遅くまで仕事、休日も疲労困憊、家族に笑顔を見せる余裕もない
日々を送っていたとします。子どもから見る父親は常時
不機嫌MAXです。それでも安定収入をとるか、それとも
父親が笑顔になり、家庭の雰囲気も明るくなる方を選ぶか、となるわけです。

人は霞を食べて生きるわけにはいきません。ですので、
お金が重要であることに変わりはないでしょう。けれども
いくら安定収入があっても、家の中に不機嫌者がいて
家の中の雰囲気が悪いというのは、なかなか大変です。
明治大学の齋藤孝教授いわく、不機嫌というのは伝染性の高い
厄介者なのですね。

よって、そうした雰囲気で我慢するか、それとも多少生活が厳しくても、
家族みなが笑顔で幸せでいる方を選択するか、ということになります。
私としては、明るい家庭の中でお互い協力し合って切り抜ける方が、
皆にとって幸せのように感じます。

これまで私は通訳の仕事を通じて、フリーで生きる方々を拝見する
機会がありました。そうした方々からたくさんの生きるヒントと
勇気、そしてモチベーションをいただいてきました。

「インハウス?フリー?どちらにしよう」とお悩みのみなさん。
自分にとっての幸せは何かを考えてみると、
きっと道が開けてくると思います。
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