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掲載のお知らせ [各種連載]

「NHKニュースで英会話」2017年7月号に
エッセイが掲載されました(118ページ)。
「英語の話 at Random」というコラムで、
『辞書と遊ぶ』と題して寄稿しております。
お時間がありましたら、ご一読いただければ幸いです。


NHKテレビ&ラジオNHKニュースで英会話 2017年7月号 [雑誌] (NHKテキスト)

NHKテレビ&ラジオNHKニュースで英会話 2017年7月号 [雑誌] (NHKテキスト)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2017/06/17
  • メディア: 雑誌



掃除機新調! [日々の暮らし]

ついこの間買い替えたばかり、と思える我が家の
掃除機ですが、実はあれから既に数年経っていたのですね。
日々の過ぎ去る速度に改めて驚かされています。

前回掃除機を買い替えたのは、その使い勝手が理由でした。
あまりにも私から見ると「賢すぎる」ため、
かえって使いづらかったのです。たとえば、
掃除機をかけている途中、ホースをちょっとだけ
置いて片づけをしていると、いきなり省エネモードが
稼働し、スイッチが切れる仕組みになっていました。
いえ、別に気にすることもないのでしょうけれど、
何だか「アナタももっと省エネになりなされ~!」と
叱られているような気がしてしまったのですね。

もう一つは、ゴミ捨て時の作業に関してでした。
それ以前は紙パック型掃除機を使っており、
フィルター型の掃除機のゴミ捨て作業が今一つ難しかったのです。

そこで購入したのが、軽量のオーソドックスなタイプ。
付属機能がほとんどない物を選びました。おかげで
いきなりスイッチ切れもなく、紙パックで捨てられる快適さも
味わえましたね。

ところが数年使い続けてみて、またまた私自身の
好みも変わってきたのです。

一つ目が「軽量過ぎてかえって取り回ししづらい」点があります。
軽いので良いのですが、本体がすぐにコロンとひっくり返って
しまうのですね。掃除途中に後ろを振り返ると
ひっくり返っており、そうなると動かしづらくなります。
しかも意外なところで転倒されると(?)、壁紙などを
傷つける恐れもあります。

2点目は、「コードが短いこと」です。我が家はワンフロアの
マンションですので、幸い階段の上下はありません。
ただ、何度もコードを付け替えるのは煩雑です。
そこで延長コードを付けて掃除機をかけているのですが、
今一つコードが短いことも小さなストレスでした。
もちろん、長めのコードにすれば良いのですが、
延長コードを付ける事自体、安全面で不安もあります。
接続部分に手を当てると、かなり熱を持っているからです。

3点目は、「丸ブラシを付けて掃除をしづらい」ことも
挙げられます。丸ブラシを使う時というのは、卓上や高い所が
メインです。ホースの先にブラシを付けてもホース自体が
短いため、結局、高所掃除では右手に丸ブラシを持ち、
左手に掃除機本体を持ち上げねばなりません。
これが私にとっては煩雑でした。

ついでに挙げると、車の中も掃除機できれいにしたい
という思いがあります。マンション下の駐車場には
コンセントがありませんので、自分でコードレス掃除機を使うか、
ガソリンスタンドの有料室内掃除を頼むか、コイン洗車場備え付けの
掃除機を使うかのどれかしかないのですね。

ということで、思い切って掃除機を買いました!
その話自体は明日に。

ちなみにイギリスで過ごした学童期のこと。転入当初の
まだ英語を理解していなかったころに学んだ単語の一つが
なぜかhooverでした。これは「電気掃除機」および「掃除機をかける」
という意味です。名詞・動詞どちらでも使います。
動詞用法はイギリス英語だそうですが、大元のHoover掃除機はアメリカ製。
自社HPを見ると、レトロな会社ロゴは今なお健在です。

https://hoover.com/about/

必要な情報を絞り込む [仕事]

通訳の仕事をしていると、業務日に向けて準備をする際
「あ、あの資料も読まなきゃ」「このサイトを見ておかないと」
という具合に、「やるべきことリスト」が際限なく
増えていきます。当日、どのような話題が出てくるか
わかりませんので、自分なりにヤマをかけ、
最大限の努力を払って予習をする必要があるからです。

私が通訳者デビューをしたころは、今のようにインターネットが
ありませんでした。よって、事前段階での資料読み込みは
新聞・雑誌・書籍・百科事典などに限られていましたね。
図書館にこもったり、書店でくまなく探したりという
具合に、「自宅から出て」「自分の足で稼いで」資料を探す
というスタイルでした。

今はネットにつながる環境下にさえいれば、欲しい情報は
いくらでも手に入ります。講演者の動画を事前に視聴して
その方の話す癖やトピックをより具体的に知ることもできます。
本当にありがたい時代です。

けれども、情報が無限に入ってくるということは、
その分、それらを読む時間も必要になります。
あまりの情報量に圧倒されて焦りが出てしまい、
読んでも内容を把握できないということになっては
本末転倒なわけですよね。

先日、コミーFBI前長官の公聴会証言の同時通訳を
する機会をいただいたことを機に、諜報活動に関する本を
何冊か読みました。その中で印象的だったくだりがあります。
それは、「情報を厳選し、少ない情報をじっくりと
分析すること」の重要性でした。

「情報量が多い=エライ」というわけではないのですよね。
通訳の業務においても、情報を絞り込み、
しっかりと吸収することが大切だと改めて感じています。

ちなみに「情報・諜報」を表すintelligenceはintelligentの派生語です。
intelligentの語源はラテン語で、inter-(間、中間、相互、以内)と
lego(to gather, select)から成り立っているそうです。

・・・とここまで調べて「ん?レゴ?ブロックの?」と気になり、
こちらも調べたところ、Legoはデンマーク語で、
Leg godt(Play well)から来ているそうです。
godtは英語のgoodに似ていますよね。

集中力のこと [仕事]

通訳現場で大事なのは、原文にしっかりと耳を傾け、
聞こえてきた内容を目的言語に効果的に訳すことです。
その際に必要なのは英語力・日本語力はもちろんのこと、
わかりやすい発声なども挙げられます。
集中力も欠かせません。

この「集中力」ですが、現場においてだけでなく、
通訳業務日に向けて予習をしていく上でも
大事なのですね。大量の資料や予習項目をいかに
効率的に吸収していくか。言い換えれば、限られた
時間内でどれだけ知識を脳に叩き込むかが
当日の成否を握るのです。

私はどちらかというと静かな環境であれば集中できる
タイプです。このためバッグの中には耳栓や
イヤホンなどを常に入れています。仕事のための
読書を電車内やカフェ、信号待ちのさなかに行うことも
あるのですが、そうしたときに集中できれば
それに越したことがないからです。

ただ、その一方で「どれほど騒がしい環境でも
イヤホンなしで集中できる」という状態にも憧れます。
要はトレーニングや慣れだと思うのですが、
私は今までの人生において静かな環境にいる機会に
恵まれすぎたのか、騒がしすぎるとどうしても
集中できなくなってしまうのです。

けれどもそれではいけないと感じています。

どのような環境であれ、置かれた中で必死になれば
集中できるような「体質」にしていくことも、
よき仕事をしていく上では大切だと思うのです。

まだまだ訓練の日々が続きます。

連載のお知らせ [各種連載]

大修館書店「英語教育」7月号(p61)に寄稿いたしました。
「Mr. & Mrs.柴原の夫婦放送通訳よもやま話④」で
『だから下調べはやめられない』と題して記しております。
お時間がありましたらご一読いただければ幸いです。


英語教育 2017年 07 月号 [雑誌]

英語教育 2017年 07 月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 大修館書店
  • 発売日: 2017/06/14
  • メディア: 雑誌



外食先で学ぶ [英語]

先日のこと。お気に入りのカフェで昼食をとった際、
いつものごとく(?)商品パッケージに書かれた
原材料名などを眺めていました。私はどうも「活字」
そのものに魅了されるのでしょうね。何かが書かれて
いると、ついつい読んでしまいます。

今回昼食で頂いたのはサラダラップという商品です。
パッケージの表面には、そのカフェのコンセプトが
書かれていました。

その文章の中で私が注目したのは以下の文言です:

We provide you with the best coffee
and fresh, delicious,
thoughtful foods

最終行のthoughtful foodsにあるthoughtfulが
用法として興味深く感じられました。

英英辞典で引いてみるとthoughtfulは
always thinking of the things you can do to make people
happy or comfortable(ロングマン現代英英辞典)、
showing that you think about and care for
other people(オックスフォード現代英英辞典)と
出ています。ですので「人」が他者に対して示す「思いやり」という
印象を持っていた私にとって、このカフェのPR文句は
英語の用法として面白いと思ったのでした。

ちなみにこのカフェの海外サイトで同様のパッケージがあるか
探したのですが、今一つ見つかりません。
日本だけのパッケージなのかもしれませんね。

もう一つ、先のパッケージに出ていたことばで関心を
抱いたのはprovideの用法です。
辞書にはprovide A with Bとあり、英英辞典では
provide A + Bは誤用と出ています。しかし
オーレックス英和辞典では米語用法として
provide A + Bも紹介しています。
Our hosts provided us food and drinkがその例文です。

ことばはやはり生き物なのですよね。辞書によって
正解・誤用との表記はあり、それを比べるのも学びです。
こうして外食先で学びのきっかけを得るのも私にとっては
大いなる喜びです。

人と比べない強さを [日々の暮らし]

日々の生活を続けていると、気分的に絶好調
という時もあれば、些細なことで落ち込みがちに
なることもあります。人間は機械ではありませんので、
そうした気分の波があること自体は
不思議ではないのですよね。完璧をめざすあまり、
気持ちの揺れそのものを否定してしまうと、
生きづらくなってしまいます。

私も心の中があちこちと寄り道するタイプの人間です。
「これで良いのだ」(←と書くとバカボンのセリフですが・・・!)と
どっしり構えられたかと思うと、人と比べて
焦ってしまうこともあるのですね。

ではなぜ気分が左右されてしまうのでしょうか?

私の場合、いくつかの理由があります。

1つ目は、「自分の実力不足を痛感しているとき」です。
たとえば、通訳現場で自分以上に素晴らしい訳出を
した同業者を見た際、あまりの自分の下手さ加減に
落ち込むときがそれにあたります。

2点目は、「疲労状態にあるとき」です。
元気なときであれば何とも思わないものの、
肉体的にくたびれていて、心のエネルギー不足状態に
なると、ささいなことで心が乱れます。

3つ目は、「自分の現状に迷いがあるとき」です。
本来自分の長所である部分がなぜか色あせて見えてしまい、
「もしかしたら自分の『売り』は大したことないのでは?」
と思ってしまうのですね。

ではどうすれば良いのでしょうか?

1点目に関しては「勉強すること」が最速の解決法です。
あれこれ悩んでいては一歩も前に進めません。
迷っている時間を使って学ぶしかないのですね。

2つめは「とにかく休む」に限ります。
くたびれているとロクでもないことを考えてしまうからです。
積極的に疲労回復をするのが最善ということになります。

3点目については、「専門家と言われる他者の
インタビューを読むこと」。たとえば、私の仕事とは
全く異なる分野で活躍中の方の自伝やインタビューを
読むことです。そうすると、その方がいかに
自身の信じる道をコツコツと歩んでいるかがわかり、
励まされます。

自分の人生は、他者との相対比較によって歩むものでは
無いはずです。過去の自分からいかに成長できるかだと思います。
しかもその追究は一生続くのですよね。

人と比べない強さを持ちたいと感じます。

戸籍の表記 [日々の暮らし]

「何かの時のために」という思いもあり、
私はこれまで「戸籍謄本」を手元に置くようにしてきました。
実家にいたときも、独り暮らしを始めてからも、
そして結婚、出産をしてからもです。

日本の戸籍制度というのは独特ですが、
以前私が引き出しに入れていた戸籍の表記も
これまたオリジナリティあふれるものでした。
実家の両親が持っていたものはB3で縦書き、
しかも手書きだったのですね。その後
戸籍謄本はサイズをそのままにしつつも
フォントはワープロ仕様になり、
漢数字が用いられていました。
なお、ワープロで変換できない名前は
その部分だけ手書きで記されていましたね。

さて、数年前にパスポートの申請で
手元の戸籍を使ってしまい、我が家に「ストック用戸籍」が
なくなってしまいました。そこで先日、戸籍謄本を
取り寄せてみたのですが、届いた戸籍謄本に驚きました。

と言いますのも、フォーマットはA4用紙を縦にしたものに
なり、情報はすべて横書きになっていたのです。
生年月日などの漢字もすべて算用数字でした。
調べてみたところ、平成6年(1994年)に法改正が
あったのですね。

ちなみに法律用語上の表記では
「平成6年法務省令第51号附則第2条第1項による改製」と
なるようです。戸籍の「改製」とは、戸籍のそれまでの
古い様式を新しいスタイルに書き換えることを指します。
法「改正」の「改正」とは意味が異なるのです。

ちなみに「改製」をネット上の和英辞書で調べたところ、
「戸籍改製:revision of the family register」と
出ていました。一方、戸籍そのものについてネット検索してみると、
今の時代、戸籍があるのは日本と中国のみのようです。

コラム更新のお知らせ [各種連載]

「放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現」
第156回はbe on the ballというフレーズをご紹介
しています。

http://www.hicareer.jp/english/housou/156.html

「通訳者のひよこたちへ」第310回は
『だめなら次の方法で』というタイトルです。
書籍は「書庫を建てる」(松原隆一郎・堀部安嗣著、新潮社、201年)を
取り上げました。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/310.html

どうぞよろしくお願いいたします!

第三者になるとわかる [仕事]

一視聴者として自宅でテレビを見ているときに
同時通訳の画面が出てきたりすると、
同業に携わる人間として、ついつい
お仕事モードに入ってしまいます。
ただ、本人(つまり私)は自宅のリラックスした環境で
視聴しているわけですので、落ち着いて原文の
英語を聞けるのですね。頭の中で冷静に訳すことが
できます。

それもそうです。現場にいれば周囲の環境や
観客の存在、部屋の空調に雑音などがあり、
自宅のようにのんびりと集中することは
難しくなります。私の場合、そうした緊張感が
自分の訳質を左右することがあります。

つまり、逆の見方をすれば、冷静に落ち着いていれば
クオリティにまでもっと気遣うこともできるのです。
自分が通訳現場にはいないということ、すなわち
「第三者的立場」にいれば聞こえる音、思いつく訳語など、条件面でも
有利になると感じます。

ちなみに私の場合、現場の通訳ブースで二人体制のときも
パートナーが訳しているときの方が、原文の文脈を
拾いやすいと感じています。しかしパートナーの担当時間が終わり、
いざ私がマイクのスイッチを押すと、緊張状態が
アップします。標語的に説明するならば、
「自分が担当していない時はよく聞き取れる」
という具合でしょうか。

あ、でも考えてみると、車のスピードもそうですよね。
少々次元は異なりますが、自分がハンドルを握って
時速100キロを出していてもあまりスピード感を抱きません。
けれども先日、タクシーで首都高を走った際、
ものすご~く速く感じられたのです。
後部座席から速度計を見ると・・・わずか時速80キロでした。

うーん、第三者になるとわかること、というのが
色々とあるのでしょうねえ。

ところで辞書でthirdを引いたところ、元のつづりは
thridだったそうで、間のriがirに入れ替わったのだそうです。
知りませんでした!!