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千葉一夫大使のこと [日々の暮らし]

1990年代前半、私はオックスフォード大学日本事務所の仕事を
していました。そのときお世話になった方のお一人に
元・駐英大使の千葉一夫さんがいらっしゃいます。
すでにその頃は外務省を退官されており、
オックスフォード大学の評議員などに携わっておられました。

一方、私は当時、ようやく留学資金の目途がたったことから、
オックスフォード大学日本事務所を退職し、
ロンドン大学LSEへの進学を控えていました。1993年のことです。
ちょうど時期を同じくして千葉大使もLSEの客員教授に
就任されたことから、私はLSEで千葉大使の講義に参加する機会に
恵まれたのでした。

千葉大使はお若いころ、沖縄返還の交渉に携わって
おられます。ただ、1993年の時点ではそのことについて
詳しくお話になることはありませんでした。
国家公務員というお立場もあったからだと思います。
沖縄返還という重要な交渉を担っておられたことを
私が知ったのは、数年前のNHKドキュメンタリーを通じてでした。

その千葉大使を描いたドラマが、今週土曜日(8月12日)
21時からNHK・BSプレミアムで放映されます。
「返還交渉人―いつか、沖縄を取り戻す―」、
主演は井浦新さん、戸田菜穂さんなどです。

http://www4.nhk.or.jp/koushonin/

原作は岩波書店から発行されています:

https://www.iwanami.co.jp/book/b308206.html

千葉大使がお亡くなりになってから、すでに10年以上が
経ちました。今、私たちは複雑な時代に直面しています。
今回のドラマと原作は、そのような時代に生きる私たちに、
大きなきっかけを与えてくれると思います。
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ファンを増やすということ [日々の暮らし]

先日、興味深い本を読みました。
「商売繁盛・老舗のしきたり」(泉秀樹著、PHP新書、2008年)です。

本書にはデパートの高島屋、鰹節のにんべん、
布団の西川産業など、代々続く老舗が紹介されています。
中でも私が注目したのが、東京の醸造会社・豊島屋本店でした。

豊島屋が創業したのは1596年。
当時のイギリスはエリザベス1世の時代、
シェークスピアの生没年は1564年から1616年、
中国の明では神宗(万暦帝)が支配していました。
関ヶ原の戦いは豊島屋創業の4年後、1600年です。
こうした年代を見るだけでも、いかに老舗であるかがわかります。

本書には初代・豊島屋十右衛門のことばが紹介されています。

「人より内輪に利得をとりて
よく得意とるべし」

(「悪い客が多いと、売り上げが上がっても
回収できない金が多くなって、結局、
損をすることになる。だからよいお得意さまをつくることが大切で、
そのためには多めに儲けようなどと考えず、
ほかの商人よりも利益を少なくしてお得意さまを
たくさん増やしなさいという意味。」[25ページ])

私は日ごろから「売って下さる方のお人柄がすべて」だと
考えています。販売関連だけではありません。
「サービス」に関わるものすべてがそうだと思っています。
豊島屋十右衛門のことばにある「お得意さまを増やす」
ということは、ファンを増やすことであるとも思うのです。

最近私は、「この人からまた買いたい」と思うような
体験を何度かしており、すっかりそのお店のファンに
なっています。たまたま通りがかった際の買い物だったの
ですが、あえてまたそのお店に行きたいと思うほどです。

「ファンになって頂く」ということは、どのような仕事でも
あてはまります。良き商品を作るのはもちろんのこと、
売る側が良き人格者となるのも大切なのではと感じます。
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楽しい新語! [日々の暮らし]

以前学生と話していた際「オーキャン」という
ことばを初めて耳にしました。「え?You canじゃなくて
oh canって何?」と思っていたところ、
オープンキャンパスであることが判明。
なるほど~~と感心してしまいました。

先日、電車内のトレインチャンネルで映し出されていたCMには
「おそろ!」という字幕がありました。これは
「おそろい」の意味です。「オソロシイ」ではありません。

街頭に置いてあるフリーペーパーも、そういう意味では
新語の宝庫です。新しいカフェの紹介文には
「古民家をリノベした」と出ていましたっけ。
「リノベする」は私にとって新鮮な響きですね。

ちなみにグーグルの検索ウィンドーに「意識」と入れただけで、
最初に出てくる候補の語は「意識高い系」、
「悪目」と入れればすぐに「悪目立ち」と表示されます。

ことばというのは生き物です。
年齢を重ねると「またまたそんな新語を使って・・・」
などとボヤキたくなるのでしょうけれども、
むしろ面白がった方が毎日が楽しくなるように私は感じています。

もっとも、放送通訳という仕事柄、電波には
乗せられない略称も多いので、私自身は使わないように
しています。言い慣れてしまうと、本番でポロッと出てしまいますので。
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負け惜しみではなく [日々の暮らし]

「いまだにガラケーです」と言うと、最近は
本当にびっくりされます。それもそのはず、日本の
スマートフォン所有率は今や80%近くになっています。
ちなみに東南アジアの普及率も急速に高まっており、
ミャンマーでは90%に達したそうです。
まさに私などマイノリティですね。

なぜ所有していないのかと言えば、単に
今の自分のライフステージで特に必要性を感じないからです。
ガラケーがあれば連絡をとれますし、
調べ物も電子辞書で事足りています。
私の場合、好奇心が強い分、いったんスマホを手にして
しまうと、それこそひたすら画面を見続ける生活に
なるのは目に見えています。今以上に肩こりになるのは
避けたいため、あえて持たないというわけなのです。

入手できる情報量に限りがあると、その分、
自分なりに工夫をしたくなります。たとえば帰りの電車で
本も新聞も読み終えてしまったなどという時は、
車内の中吊り広告を眺めたり、車窓からの景色を
味わったりします。「へえ、あんなところに珍しい建物が。
気付かなかった!」「夕焼けがきれい~~」という具合に、
新鮮な気持ちでエンジョイできるのですね。

私の場合、その都度テーマを決めて眺める対象を
選ぶこともあります。たとえば「今日は屋根に注目」
「行きは雲を眺めたから、帰りは飛行機雲を探そう」
という具合です。鉄塔ばかり見ながら車中で過ごしたときは、
「鉄塔にも色々なサイズや色があったのねえ」と
興味深く思ったことがありました。

ですので、スマホがなくても十分楽しいと思っています。
別に負け惜しみではなく・・・。
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気になる表記 [日々の暮らし]

仕事柄どうしても「活字」が気になってしまい、
商品パッケージから自動販売機の商品名、
道路標識に至るまで、「文字」が書かれていると
ついつい読んでしまいます。先日は羽田空港の
国際線ターミナルを利用したのですが、
「うーん、ちょっと文法的に違うなあ」という英文を
見つけてしまい、しばし考え込む始末。
単に「間違っている」と批判するだけでは
次につながりませんので、「自分ならこう表現する」と
考えるようにしています。

ちなみに、某交通機関内では「キャリーバッグ」を
wheeled bagsと表記していました。あまり見慣れなかったので
手持ちの電子辞書で引いてみると、traveller bagsと
あります。私としてはこちらの方がしっくり来ます。
ですのでその時はwheeled bagsは間違いなのではとさえ
思ってしまったのですね。

ところが改めて検索してみると、wheeled travel bags、
wheeled laptop bagsなどと言うのですね。気になる方は
ぜひ画像検索で見てみて下さい。色々な種類があります。

さて、表記に関してもう一つ。
先日、とあるオフィスビルに行った時のこと。
エレベーターの横に貼ってあった表示に目が行きました。
最大定員と積載荷重を表記していたのですが、
その表示板の上にあったのは「非常用エレベータ」の文字。
「エレベーター」と伸びるのではなく、「エレベータ」なのですね。
レトロ感満載です。

そういえば、丸の内あたりには「○○ビルヂング」
という建物があります。ビル「ヂ」ングは主に三菱地所が所有する
ビルに付けられる表記です。一方、JR東日本旅客鉄道株式会社の
「鉄」は「金」に「失」ではなく、「金」に「矢」です。
新日鐡住金の「てつ」も「鉄」ではなく「鐡」です。

ちなみにCanonは「キャノン」ではなく、大きい「ヤ」の
「キヤノン」です。なぜ「ヤ」が大きいかについては
キヤノンロゴのページに書かれています:

http://global.canon/ja/corporate/logo/

道を歩いているだけで、これだけの発見があるとなると、
ますますタウンウォッチングに励みたくなります!

音を意識してみる [日々の暮らし]

「リスニング力をアップするにはどうしたらよいですか?」

英語の指導をしていると、このような質問が
出てくることがあります。私としては「日々の積み重ね」が
ベストと思っていますので、魔法のような即時実力アップ
という方法は残念ながら持ち合わせていません。
私の場合、放送通訳現場では「今日も聞き取れない単語があった」
と反省することは毎度のことです。
地道な努力あるのみなのですね。

とは言え、自分なりに工夫をしていることはあります。
それは日常生活で「音に注意しながら暮らしてみる」ということです。

音に対して敏感なマインドを持っていれば、
微妙な音や小さなノイズにも意識を払うようになります。
ふだんなら聞き過ごしてしまうような音にも
心を向けることで、音に対する感覚を鍛えられるように
思うのです。

ちなみに最近私が凝っているのは、生活音です。
たとえば洗面台の水の音も、メーカーによって
微妙に異なります。蛇口の構造ゆえなのでしょうね。
ちょっと風変わり(スミマセン!)でオモシロイと
個人的に思うのはお手洗いの洗浄音。これは
結構バリエーションがあります。

時計の針の音やキーボードの音など、100個アイテムが
あれば、それぞれ「音」があります。

こうした日常の音を楽しんでいるため、最近は
携帯音楽プレーヤーがなくても毎日様々な発見があります。

良き思い出を支えに [日々の暮らし]

中学2年で6年ぶりに日本の学校に編入した私にとっては、
毎日がカルチャーショックの連続でした。
当時は帰国子女などという言葉自体が珍しく、
転入先の中学校では、学年を超えた大勢の生徒が
「ガイジンがうちの学校に入ったんだって?」と
言いながら私のことを眺めに(?)やってきたほどでした。
廊下から私を覗くや「なんだ、日本人じゃん!」と
言って引き上げていく上級生・下級生を見ながら、
何とも居心地の悪い思いを抱いたものです。

そのようなこともあり、編入5日目にして私は登校拒否!
なじめない学校に行きたくないと言い出しました。
幸い両親の理解のお陰で、電車で1時間ほどの
別の公立中学に編入することができました。
「帰国子女受入れ校」に指定されていた学校です。
毎朝ラッシュ時の人混みにもまれながらの登校でしたが、
良き先生・良き仲間に恵まれ、水を得た魚のごとく
伸び伸びと学校生活を送ることができました。
あの時、無理に私を最初の学校に通学させようとせず、
迅速に転校手続きをとってくれた両親には
今でも本当に感謝しています。

結局、2番目の学校にいられたのは半年だけでした。
と言いますのも、父の通勤に便利な隣の市に
引っ越すことになったからです。そこから中学に通うには
2時間かかってしまいますので、泣く泣く転出
することになったのでした。中3で入った学校は、
これまた私にとってはなじむことができず、
中2の後半時代が本当に懐かしかったですね。

とは言え、そのわずか6か月間に体験したこと、
仲間や先生とのやりとりというのは、数十年経った今でも
鮮明に覚えています。本当に素晴らしい先生が
その中学にはおり、今の私の指導の原点にもなっています。
また、良き友との関わりや、尊敬したくなるような
同学年の友人の存在というのも私にとっては大きく、
今でも思い出しては幸せな気持ちになります。

そう考えるにつけ、大事なのはどれだけ大切な思い出を
心の中に持っているかということなのだろうなあと
考えます。

日常生活で大変なことがあっても、
そうした大切な思い出や記憶を呼び起こすことで、
自分を元気にさせることができる。

そのように私は思っているのです。

閉店のお知らせあれこれ [日々の暮らし]

東京の都心部を歩いていると、建物というのは
生き物なのだなあと感じることがあります。
色々なところで再開発がおこなわれているからです。

私が通訳者をめざしていたころ、赤坂・溜池から
アメリカ大使館を抜ける通り沿いにサイマル出版会が
ありました。当時、私にとってサイマルは憧れの
通訳スクールであり、その会社が持つ出版会
というだけで、背筋が伸びるような思いがしましたね。

サイマル出版会があった一画には雑居ビルがたくさん
あったのですが、いつの間にかそこは再開発の対象となり、
今夏には赤坂インターシティAIRという高層ビルが完成します。
私は仕事でこのあたりをよく通りがかるのですが、
ここ数年、日に日にビルが高くなり、外壁が出来上がって
いく様子を眺めてきました。最近、外側を覆っていた
囲いが取り外され、あとは8月の竣工を待つばかりです。

さて、こうして再開発がおこなわれるということは、
取り壊される運命にある建物も存在します。
最近、都内の別の大通りを歩いた際、
「閉店のお知らせ」を掲げた店舗を3件ほど見かけました。
どうやらそれぞれのビルも取り壊されるようです。

閉店のお知らせというのは、一種のもの悲しさが
醸し出されています。文面も店主の思いが詰まっており、
「70年3世代に渡り・・・」「この地で100年の長きに渡り・・・」
という文字が並びます。長年その場で仕事を続けて
きたものの、自分の代で店じまいをせねばならなくなった
という店主の思いはいかばかりかと思います。

・・・と書きながらネットを検索したところ、
何と「閉店のお知らせ」張り紙だけを集めたサイトも
あるのですね。Google UKでshop closure noticeと入力すると、
写真ばかりのページも見つかりました。日本は手書きや
筆文字が多いのですが、イギリスのはワードで書いたものを
印刷したというものが目立ちます。

自分の名前と地名 [日々の暮らし]

昔から地図を見るのが好きで、旅先でもついつい
見入ってしまいます。カーナビも使うのですが、
家族旅行の際など助手席でしばし地図ばかり見てしまい、
「ちゃんと景色を見たら?」と家族から諭されるほどです。

我が家には紙版の地図帳が何種類かあります。
日本地図、世界地図、歴史地図などです。
また、観光局から頂いてきたその地域の折り畳み式地図も
いくつか持っています。

ところで私の楽しみの一つに、そうした地図帳の
索引を眺めることが挙げられます。珍しい地名を
探すのが何とも楽しいのですね。ちなみに
イギリスのスコットランドにはSanachanという村が
あります。私の下の名前のニックネームと同じなのですが、
果たしてどう読むのかはわかりません。
ネス湖はLoch Nessと記し、「ロック」と発音していますので、
Sanachanも「サナカン」かもしれませんね。
なお、このSanachan村はとても美しい田園地帯にあり、
貸別荘もあるそうです。うーん、一生のうちいつか
出かけてみたいですねえ。

気になったのでさらに自分の名前をGoogle Mapで検索してみると、
インドのOdishaというところにSanachanchooという地名が
見つかりました。インド東部カタックの近郊です。
あいにくストリート・ビューはないのですが、
検索したところ、カタックの自治体HPが見つかりました。
そのphoto galleryを見てみると、寺院があり、
自然豊かな地域であることがわかります。

自分の名前をきっかけに世界に目を向けてみるのも
楽しい作業です。旅気分を味わえます。

考えすぎると行動できない [日々の暮らし]

毎日の生活の中では自分が得意なこともあれば、
苦手なこともありますよね。家事ひとつをとってみても
たくさん種類があり、私自身、得手不得手ははっきりと
わかれています。

たとえば私の場合、掃除機掛けや片づけ(モノを捨てること)
などは大好きなのですが、窓ふきやレンジフードの
掃除は限りなくニガテです。以前、お世話になった
美容師さんは「レンジフード掃除?大好きですよ。
年末になると燃えますねえ。ぜーんぶ分解して
徹底的に掃除します」と楽しそうに語って
いましたが、私はその正反対です。

ただ、私はこのレンジフード会話を機に
「その作業が好きでたまらない人」の話を聞くのは
大切だと思うようになりました。と言いますのも、
先のレンジフードの場合、美容師さんは「なぜ好きなのか」
「その作業をするとどういう良い気分になれるか」を
教えて下さったのですね。なるほどなあと思わせるものが
あり、大いに感化されたのでした。

もっとも私の場合、だからと言って即得意に大転換、
となったわけではありません。それでも、
その苦手作業をせねばならないときなど、先の
美容師さんを思い出しては自分を励ませるように
なりました。

ふだんの行動において「敬遠したくなること」というのは、
往々にして自分自身が考えすぎてますます嫌になるからだと
私は考えます。「やりたくないあな」「面倒だな」と
思えば思うほど、行動をしづらくなります。
そしてそれに取り組まなくても良い言い訳を
頭の中で列挙してしまいます。そしてさらに
体が動かなくなってしまうのですね。

指導をしていて伸びる生徒は、「あまりゴチャゴチャ
考えず、とりあえず行動する人」です。
たとえば、通訳力向上のために英文法力は
欠かせないのですが、ニガテだからこそとにかく
何でも良いからまずは取り組むタイプの人は
指導学期中の後半に大いに飛躍します。

その一方で「先生~、文法ニガテなんです。
どうしたらよいですか?」と聞き続けて、
結局はアドバイスもやらずじまいになってしまうタイプは
どうしても伸びを見せることができないのですね。

要は、人間というのは深く考えれば考えすぎるほど、
体が固くなって(頭も?)動けなくなってしまうのでしょう。

私自身、あれこれ悩みすぎて行動力を狭めないよう
気を付けたいと思っています。
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