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Current History [英語]

アメリカ最古の時事問題雑誌Current Historyを
大学図書館から借りてきました。創刊は1914年だそうです。
活字ばかりなので若干ハードルが高いのですが、
厳選された論文はどれも読みごたえがあります。

私は最近、図書館から様々な雑誌のバックナンバーを
借りるのですが、読み切るポイントは「完璧を
目指さないこと」。つまり、パラパラとめくり、
気になる記事だけ読むようにするということです。
それも一字一句読むのではなく、引用部分や数字、
固有名詞などだけを拾い読みし、大まかな内容を
把握するにとどめています。雑誌の貸出期間は
わずか1週間ですので、なるべく速く読むようにしています。

さて、今回Current Historyを読んだのは初めて
だったのですが、2017年1月号で一番興味深かったのは、
最終頁に掲載されていたA Statistical Snapshot of the World
というコーナーでした。5つのテーマごとに棒グラフが
掲載されています。たとえばDemographiesの欄の
World's Most Populous Citiesは東京が断トツ首位でした。
一方、External Debtではアメリカが一位、日本は5位です。

トピックごとに世界ランキング上位5位を知ることができ、
とても参考になりました。Current Historyは月刊誌
ですので、引き続き来月も借りたいと思います。

ちなみにサイトはこちらです:

http://www.currenthistory.com/

気になる発音 [英語]

先日ロンドンでテロ事件がありました。
米軍放送AFNでは毎時2分間のニュースを流しており、
そこでもこれはトップニュースでした。

ただ、聞いていて気になったことがあります。
それは容疑者がかつて暮らしていた街・Birminghamの発音です。

イギリス英語では「バーミンガム」なのですが、
アメリカのアラバマ州にも同名の地名があり、
こちらは「バーミングハム」です。キャスターの方は
ついその発音をしてしまったのでしょうね。

地名というのは案外厄介です。
Southamptonも「サザンプトン」ですし、Norwichは「ノリッジ」です。
人名も同様で、活字だけではどういう音なのか
検討もつかないものがあります。ちなみに
BBCにはRory Cellan-Jonesという記者がいますが、
名字の発音は「ケラン・ジョーンズ」です。
「セラン」ではないのですよね。

ちなみに彼はテクノロジーの専門家で、いつも
楽しい話題を提供してくれます。最近秀逸だったのはコチラ:

http://www.bbc.com/news/technology-38403943

ビデオゲームの主人公になるという話題です。
いつも真面目な表情の彼がキャラになりきるというのが
楽しいですね。

やらないことを決める [日々の暮らし]

「どうすれば学習時間を捻出できますか?」
「忙しくて一日があっという間です。先生はいつ
勉強されているのですか?」

このような質問を私はよく受けます。
「子育てしながら通訳の仕事をしている」とお話しすると
「ものすごーく多忙な方に違いない」と
思われるようなのですね。

確かに一日24時間は私にとってあっという間です。
毎日手帳には「やることリスト」を書いていますが、
全ての項目を達成できる日はありません。

子どもたちが小さかった頃のこと。
年末の大掃除に向けて「換気扇のファン掃除」と
手帳に書いたことがありました。秋の始めでした。
ところがなかなか着手できず、そのまま半年間、
「ファン掃除」を手帳に書き続けたことがあったのです。

要は自分にとっての苦手項目だったのですよね。
なかなか取り掛かれなかったのです。
最終的には掃除業者の方にお金を払ってお願いしました。
わずか数時間でピカピカになったのを見て
「自分が苦手なことはお金を払ってプロに頼もう」と思いました。

さて、何を「やらないこと」にするかは人それぞれです。
私の場合、数年前にフェイスブックを止めました。
あまりにも時間がかかってしまったからです。
確かにビジネスツールとして大事な部分もあったのですが、
「本当に私に仕事を依頼したいというのであれば、
何らかの方法で連絡して下さるはず」と信じて退会しました。

事実、その後、他の経路でご連絡いただき、
仕事に結びついていますので、フェイスブックを退会しても
特に問題はなかったというのが私のケースです。

最近もう一つ、「やらないこと」を決めました。
休日のメールチェックです。

毎日たくさんのメールが届くため、今までは土日も
メールを必ず確認していました。けれどもせっかくの
オフ日にメールを見てしまうと返信せねばならず、
そこでまたまた仕事モードになってしまうのです。
これではなかなか気持ちが休まらないと思いました。
もっとも、「月曜日朝からメール処理に追われる」
というのは確かに辛いものがありますが、
私の場合、土日に仕事モード全開になってしまうと
かえって疲れが抜けないように最近は思います。

私はYahooのメールアドレスを持っており、
インターネットのホーム画面はYahooメールです。
けれども「土日のメールチェックは止める」と決めたため、
ネットのホーム画面からYahooメールを削除しました。
これで週末にネットを見ることがあっても、
デフォルトでメール画面が登場するのを避けることができます。

もうすぐ4月。新年度が始まります。
ささやかな取り組みですが、オンとオフのバランスを
上手に保ちながら、色々な工夫をしていきたいと思います。

コラム更新のお知らせ [各種連載]

「通訳者のひよこたちへ」第300回がアップされました。
今回は『自己添削で元気に』というタイトルです。
書籍紹介では「世界のお墓文化紀行」という本を
取り上げております。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/300.html

「放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現」第151回では
drop the ballというフレーズをご紹介しています。

http://www.hicareer.jp/english/housou/151.html

どうぞよろしくお願いいたします!

手帳を持たない国・ブータン [日々の暮らし]

先日、ブータンに関する本を読みました。
国民の幸福度では世界一と言われる、あのブータンです。

その書籍によれば、ブータンの人々は手帳などを
持たないとのこと。すべて頭の中に記憶するのだそうです。
逆に、記憶できないほど予定をパンパンにしない
ということが綴られていました。

考えてみれば、テクノロジーの進歩のおかげで
私たちは「記憶力を鍛える」ということを
あまりしなくなったように思います。
通訳学校や大学の授業では単語テストを実施するので
受講生の皆さんには暗記をしてきていただくのですが、
そうした強制的環境に身を置かない限り、今の時代、私たちは
手帳やスマートフォン、コンピュータなどに
書き込んだり保存したりしているのですよね。

以前聞いた話によると、最近のお子さんはスマートフォンを
持つようになったことから、自宅の電話番号や
両親の携帯電話番号を知らないケースが増えているそうです。
短縮ボタンに保存しているからです。

うーん、これも再考の余地ありかもしれませんよね。
万が一スマホを紛失したら?大震災で携帯が
使えなくなったら?そう考えると連絡のしようが
なくなってしまいます。

技術の進歩もありがたいですが、
鍛えるべき記憶力もしっかり使ってあげた方が
良さそうです。

ツ、ツライ!時候の挨拶 [英語]

通訳者は通訳作業に従事する際、話し手が話したことを
一字一句忠実に訳さねばなりません。とはいえ、
辞書通り訳せばOKかと言うとそういうわけでも
ないのですよね。日本語と英語の場合、
それぞれの文化的背景が異なりますので、
それををくみ取りながら通訳する必要があります。

これまで訳した中で一番苦労したのが、
いわゆる式典の通訳でした。
多くの方が壇上に上がり、挨拶を述べるセレモニーです。

日本語には「このような高いところからごあいさつさせて
いただき・・・」と言った、自分を謙遜する
言い回しが少なくありません。これも文字通り
英訳してしまうと、そうした観念がない文化圏の
人びとにとっては奇異に映りかねないのですよね。

もう一つ、大いに苦戦したのが、どの登壇者も
必ず冒頭で述べる「時候の挨拶」でした。

「桜の開花も待ち遠しい時期となりました」
「春とは言うものの、まだまだ朝晩の寒さが続きます」
「冬の名残もまだ去りやらぬ時期」

このような文です。日本文化の一部として時候の挨拶は
あるわけなのですが、どのスピーカーもこうした切り口で
話し始めると、非日本語圏の人によっては「うーん、
またか」と思う恐れがあるのですね。
訳している通訳者も「あ~、来た来た!」となります。

1人や二人であれば良いのかもしれませんが、
何人もの登壇者が必ずこうしたあいさつで始めてしまうと
最初の一文で耳がシャットアウト・・・という事態に
なりかねません。

式典というのはフォーマルな行事ですので、
これも致し方ないのでしょう。けれども誰も彼もが
同じような出だしを見せるよりは、もっと
オリジナリティがあって良いのではないか。

同時通訳ブースの中で私はそのようなことを
考えたのでした。

「うーん、何故にこの表現?」 [英語]

先日のこと。都内の某オフィスビルの化粧室を使った際、
フシギな英語表現に遭遇しました。私は出先で英語の活字があると、
ついつい読んでしまい、この日もやはりそうした無意識な(?)活動の
一環として読んでみたのですね。そこには次のように書かれていました。

「非常時にこのボタンを押してください。
管理センターに連絡されます。

When the emergency comes,
Please push this button,
It is contacted the management center.」

・・・うーん、何故にこの表現?
しかも外資系企業のたくさん入っている有名な
オフィスビルで?

学生時代に私は校正のアルバイトをしていたこともあり、
「コンマの後なのに大文字」というのも
赤ペンで修正したくなってしまいます。

この英文を読んだときに真っ先に頭に浮かんだのが、
「非常事態」という物体が突如現れて、
「ども!非常事態です!」とあいさつしている姿です。
もちろん、そのようなことなどはあり得ないのですが
この文章からはつい擬人化したくなります。

ただし「この英文、なんかオカシイ!」と言っているだけでは
勉強になりません。「じゃ、私ならどう訳す?」と考えてみました。

おそらくイギリスであれば大文字で以下のように
シンプルに表示すると思います。

IN CASE OF EMERGENCY
PRESS BUTTON

なぜここまで簡素なのかと言いますと、

(1)ボタンのすぐ近くに表示があるため、
this buttonのthisすら省くことができる

(2)大文字で表記することで注意喚起メッセージで
あることがわかる

(3)ボタンを押せばどこかに連絡されるというのは自明の理

ということだと私は感じています。
グーグルの画像検索で上記英文を入力すると、
実際の表示がたくさん出てきました。

2020年の東京五輪に向けてぜひぜひ外国語表記も
アップグレードしてほしいなあというのが
個人的考えです。

All in oneの怖さ [日々の暮らし]

この期に及んで私はいまだにガラケーを使っています。
ほとんど旧石器時代に生きる人間かというぐらい
珍しいのではと自負(?)している次第です。

なぜスマートフォンを持たないかと言うと、
純粋に今の私のライフスタイルやライフステージ上
とりわけ必要性を感じないからなのですね。
今後「スマートフォンを持たない限り生活できない」
という時代になればもちろん入手しますが、
今のところ特に不自由していないのです。

もう一つの理由は「リスク管理」です。
今のスマホはスグレモノで、お金の機能はもちろん、
メールやネット、写真のデータ保存に定期券などなど、
ありとあらゆるものを内蔵することができます。
外出時にスマホ一台さえ持っていれば事足りるのですよね。
本当に便利だと思います。

けれども、だからこそ、スマホを紛失してしまった場合、
とてつもなく大きな被害を被ると私は思うのです。
お財布を紛失した時であれば、中に入っていた
現金は仕方なく諦めるとして、クレジットカードの利用を
即時停止すれば何とかなります。けれどもスマホの場合、
クレジットカードに定期券、メールの中身に
個人情報など様々な面での悪用リスクが考えられます。
そもそも自分がスマホに何を内蔵させていたか
思い出さなければなりませんし、それぞれの利用停止手続きを
取るのも一苦労です。たくさんのものを保存していればいるほど、
メンタルのダメージを私であれば受けてしまいそうです。
特に保存したままの大切な写真が入っていればなおさらです。

調べてみたところ、日本ではスマホ所有者の5人に一人以上が
紛失経験があるそうです。大半のケースでは取り戻せたものの、
それでも11パーセントは回収できなかったそうです。

https://www.lookout.com/jp/phone-loss

ちなみにイギリスでは「電車内でスマホを失くすことは
テロ攻撃と同じぐらいストレスである」と考える人が
大勢いました。

http://www.dailymail.co.uk/health/article-4315626/Women-stressed-life-events-men.html

便利さの陰には必ずリスクがある。
そのように私は感じています。

日本語acronym [英語]

先日のこと。自動販売機でコーヒーを買おうとしたところ、
とある商品が目に入りました。その自動販売機は
紙コップにコーヒーや清涼飲料水などが出てくるタイプです。

注目した商品とは「いちごオーレ」。よく見ると
「福岡産あまおう使用」と出ています。しかも
「あまおう」の隣には登録商標を示す「R」マークまで付いていました。
さらに説明を読み進めると、「あまおう」というのは
「あかい、まるい、おおきい、うまい」の頭文字から
生まれた単語だったのですね。知りませんでした!

このように頭文字をとって一つの語にしたものを
英語ではacronymと言います。akronはギリシャ語でend、
-onymはnameのことです。acronymという語そのものは
1940年から45年の間に誕生したとされています。

英語のacronymには色々ありますよね。
NATOは「ネイトー」と読み、こちらは
North Atlantic Treaty Organization(北大西洋条約機構)です。
ちなみにジーニアス英和辞典にはacronymの一例として
radarも出ています。レーダーとはもともと
radio detection (またはdetecting)and rangingから
来たそうです。

ところでacronymの一部と言って良いのかわからないのですが、
日本には安全標語に頭文字を使ったものがよくありますよね。

たとえば「いかのおすし」。これは子ども向けの安全標語です。

「知らない人について『いか』ない」
「知らない人の車に『の』らない」
「『お』おきな声で呼ぶ」
「『す』ぐ逃げる」
「『し』らせる」

から成り立っています。ちなみに我が家の子どもたちが
幼稚園の頃、「おかしも」という言葉を防災訓練の時に
習ったそうです。こちらは

「お」さない(押さない)
「か」けない(駆けない)
「し」ゃべらない(喋らない)
「も」どらない(戻らない)

という標語です。

acronymや略称など、こうなるとますます気になってきます!
さらに調べたところ、SUICAはsuper urban intelligent cardの略、
scubaはself-contained underwater breathing apparatus、
NabiscoはNational Biscuit Coなど、色々あることがわかりました。
ちなみにポストイットで有名な3M(スリーエム)は元々
Minnesota Mining and Manufacturing Companyです。
創業当初はサンドペーパーや耐水研磨剤を販売していたのですね。

なお、sandpaperを英和辞典で引くと「紙やすりをかける」
との動詞としての用法が出ています。sandpaper downという
形で使うそうです。しかし、英英辞典の例文検索で
調べてみると、Rub the surface with sandpaperや
round off the corners with sandpaperという具合に
名詞としての使われ方が紹介されてます。
こうした微妙な違いを辞書で引き比べるのも楽しいですよね。

無名仲間! [仕事]

通訳と翻訳の違いを簡単に説明すれば、
「言葉を口から発するか」「文字として残すか」
ということになります。日本の場合、翻訳小説であれば
訳者の名前は表表紙にきちんと印刷されます。
それこそ著者名と同じフォントの大きさで
翻訳者の名前も出ているのですよね。

これは海外、とりわけ英米とは異なります。と言いますのも、
英米で発行されている翻訳小説の場合、
著者名の名前は表紙に出ていますが、翻訳者の名前は
表紙をめくった次の次の頁あたりにようやく
出てくるからです。「日本の翻訳者がうらやましい。
ちゃんと目立つ所に名前を載せてもらえるから」と
知り合いのネイティブ翻訳者に言われたこともありましたっけ。

一方、「通訳者は黒子」と言われる通り、
表に名前が出ることはほとんどありません。
スピーカーの方が話し始めたら、同時通訳の場合、
そのままマイクを通じて話者のことば目的言語に
訳すのみです。

「え~、本日通訳を担当いたします柴原早苗で
ございま~す。よろしくお願いいたしまーす!
ハイ、ではここからが通訳です」

などと自己紹介をしてから始める、ということは
ありえません。マイクを握ったら自己紹介、
というものではないのですよね。

とりわけ国際会議の場合、同時通訳ブースは会場の
一番後ろ、あるいは中2階など、聴衆からは目立たない場所に
あります。よって「生身の人間が通訳をしているのは
わかるけれど、一体どこにいるのだろう?」と
聴衆は思うわけです。特に中2階のブースは出入口も
本会場とは別にありますので、
私たち通訳者はお客様との接点のないまま
仕事を終えることになります。

そのような「無名状態での仕事」を私自身ずっと続けてきたためか、
「名前の表記無しでお仕事なさっている方」に
私はつい感情移入してしまうのですね。

たとえば先日のこと。早朝ウォーキングの際、
交通安全の標識にかわいいイラストが描かれているのを見かけました。
ランドセルをしょった児童たちがニコニコしながら
歩いている絵です。少しゆるキャラ系とも思える
ほのぼのイラストだったのですが、それを見たとたん、
「このイラストレーターさんって誰なのだろう?」
と思いました。

それを機に今度は「お店の看板ロゴを作る人も無名」
「一戸建てのデザインをした人も無名」なのだなあと
改めて感じました。もちろん、発注の時点では
その方もプロジェクトの一員として名前アリ状態で
お仕事をなさるわけですが、いざ完成した作品に
名前が大々的に載るわけではありません。
新築住宅の外壁に「デザイン:○○△△」などと
表記されることはまずないのですよね。

そのようなことを考えていると、つい「おお~、
私とあなたは無名仲間!」などと妙な連帯意識を
一方的に抱いてしまうのでした。