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年末に向けて [日々の暮らし]

今年もあっという間に大みそかとなりました。
本コラムをお読みくださっている皆様、今年も
ご愛読いただきありがとうございました。
頂いているコメントにお返事できず、心苦しく
思っておりますが、皆さまからのフィードバックは
いつも私にとって大きな励みになっています。
ありがとうございます。

本年も放送通訳および指導、その他の業務を通じて、
沢山の発見があった一年でした。特に放送通訳に
関しては歴史的瞬間に立ち会える喜びがありました。
仕事冥利に尽きると思っています。

と同時に、通訳というのは単に言語変換能力だけ
長けていてもなかなか厳しいことも実感しています。
中身をどれだけ知っているか、深い知識や一般教養を
携えているか否かでメッセージの伝達度が変わるように
感じます。

まだまだ私の勉強は続きます。
仕事のたびに反省です。
新たに学んだことを一つ一つ自分の中で積み重ねながら、
来年も邁進し、少しでも世の中のお役にたてるよう
尽力したいと考えています。

皆さま、どうぞ良いお年をお迎えくださいね。

play taps [英語]

先日、安倍総理が真珠湾を訪問し、オバマ大統領と共に
犠牲者を慰霊しました。私はとある放送局で
所感演説の通訳する機会を頂きました。

こうした歴史的瞬間に立ち会えるのは放送通訳者冥利に尽きます。
事前にずいぶん私なりの準備をした上で臨んだのですが、
まだまだ勉強不足の部分もあり、今回も反省点の多い通訳となりました。
通訳業務というのは単なる言語変換だけではありません。
歴史の細かい部分や内容そのものをどれだけ知っているかが
当日の出来を左右するのです。
仕事をするたびにそのことを痛感しています。

今回の業務でも、たくさんの未知の単語が出てきました。
仕事が終わるたびに思い出しては勉強です。
ちなみに私にとっての最大課題は軍事用語。
戦艦の名前や軍組織の役職・階級名など、
その都度復習してはいるのですが、日ごろなじみがない分、
すぐ忘れてしまいます。

ちなみに今回出てきた表現で印象的だったのがplay taps。
アメリカではよく知られた表現です。
tapsは辞書を引くと「(米軍)消灯ラッパ」
「(軍隊葬・追悼式の)鎮魂ラッパ」とあります。
メロディはこちらです:

https://www.youtube.com/watch?v=S-Xrlf3taEo

スコアはこちら:

http://www.music.army.mil/music/buglecalls/taps.asp

動詞になる単語 [英語]

昨日バターに関する話題を書きましたが、
英語の食材というのは名詞と動詞両方で使えるものが
結構あるのですよね。

たとえばバター。
英語でbutterというと、名詞のバターだけでなく、
「バターを塗る」という意味もあります。
pepperやsalt、wine、soup、oil、beefなども
動詞の用法があります。中には元の名詞とは異なる
使い方のものもあり、興味深いですね。

もっとも、日本語のsushiやsashimiはそのままですので、
I sushied a fish yesterday(昨日寿司を作った)や
Can you tempura the prawns?(エビを天ぷらにしてくれる?)
などの動詞用法が無いのが残念(?)なところです。

そうそう、日本語でもう一つ思い出しました。
昔ハワイへ行った時のこと。公園にhibachiとあり、
何だろうと見てみると、バーベキュー用コンロでした!

バタートースト [日々の暮らし]

子どもの頃からパンが大好きで、今でも
我が家では毎朝パンを食べています。
ホームベーカリーのおかげで色々な味付けができ、
変わりパンを楽しんでいます。

出先でもなぜか急にトーストが食べたくなることが
あります。イギリスのトーストと言えば、
B&Bで出る薄切り食パンが有名です。
三角にカットしたものをトーストラックにのせて
テーブルまで運んできてもらえます。
一方、日本のトーストと言えば、厚切りパン。
あの分厚さと中のふわふわ感がたまらないのですよね。

そんなことを考えながら、都内のとあるカフェで
バタートーストを頂いていた時のこと。
そういえば最近はバターも値上がりして品不足で
大変だなあと考えていました。
その時にふと考えたのです。メニューに
「バタートースト」と付けられるのは
本物のバターを使っている場合だけなのでしょうか?

なぜそう思ったかと言いますと、カフェによっては
「トースト」のみのメニュー表記であり、
「バタートースト」と記載しているとも限らないのです。
そうしたお店で「トースト」を注文して
実際のお皿が出てくると、そこにはカリッと焼かれたトーストに
バター「のようなもの」が添えてあります。
よく見るとそれはバターではなく
「トーストフレッシュ」や「マーガリン」だったり
するのです。

気になったので調べたところ、やはりメニューにおける
表示の規制は厳密になっているようです。なるほど!

コラム更新のお知らせ [各種連載]

「通訳者のひよこたちへ」年内最後の回は
『手帳を見返してみる』です。書籍紹介では
「写真で読み解く雷の科学」(横山茂・石井勝著、
オーム社、2011年)を取り上げています。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/

「放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現」
第145回はgo off on a tangentというフレーズについて
解説いたしました。

http://www.hicareer.jp/english/housou/

お時間がありましたらご一読いただければ幸いです。
今年もご愛読ありがとうございました!
来年初回のコラムは1月第2週です。

レトルト [英語]

ニュースの通訳をしていると、堅い表現からくだけた
フレーズまで、実に様々な英語が出てきます。
難しい単語の場合、意味さえ知っていれば訳せるのですが、
むしろ私にとって難解なのは句動詞です。
giveやget、makeやtakeなどの基本動詞に前置詞がつくと、
元の動詞とは全く異なる意味になることが多いのですね。
シフトに入るたびに新しい表現に遭遇しては
その都度辞書で調べて復習です。
その繰り返しを続けています。

ところで先日のニュースではretortという語が
出てきました。確か国際関係の話題でした。
意味は「言い返す、逆襲する」です。
辞典で語源を見ると、ラテン語から生まれた語とあります。
tortはtwist(ひねって返す)という意味で、
distort(ゆがめる)のtortと共通します。

ちなみにretortのもう一つの意味は、「レトルト」。
レトルトは蒸留に使う化学実験用器具で、
グーグルで「レトルト 器具」と画像検索すると
写真が出てきます。面白い形をした実験器具です。

一方、レトルトを広辞苑で引くと、
「大気圧以上の圧力を用いて、110~140度で
缶詰・袋詰め食品などを加熱・殺菌する装置。殺菌釜」
と出ています。いわゆるレトルト食品用の装置です。

「逆襲する」から「レトルト食品」まで話が飛びましたね。
今日はこの辺で。

くしゃみ [英語]

寒くなったためなのか、最近は巷でよくくしゃみの音を
耳にします。ついこの間、春の花粉症シーズンだったと
思いきや、実は秋も花粉症でマスク姿の方がいましたよね。

静かな場所、たとえば電車やカフェなどで、
突然大きなくしゃみ音があると、私などびっくりして
しまいます。自然現象なので仕方ないのでしょうけれども、
急に大音があると、ビクッとしてしまうのです。
ちなみに私の父はくしゃみ音が大きく、
よく母がこぼしていました!

英語では「くしゃみ」をsneezeといいます。
名詞としても使えますし、「くしゃみをする」と
動詞での活用もあります。
「ジーニアス英和辞典」はさすが学習者向け辞書だけ
あって、sneezeを引くと、くしゃみ音まで詳しく
記しています。音はa(h)choo, atchoo, atishoo,
kerchooなのだそうです。また、なぜくしゃみの後に
Bless you!と言うかに関しては、「くしゃみは
神々からの警告の合図とされる」という由来が
あるからなのですね。

ちなみにくしゃみは漢字で書くと「嚏」で、
「くさめ」と読みます。漢字自体は
くちへんに「疐(つまずく)」から
成り立っています。広辞苑で「くさめ」を引くと
「くしゃみが出たとき唱えるまじないの語。
『休息万病(くそくまんびょう)』を
早口に言ったものという」との説明もありました。

早口言葉からできた単語だったとは!

同じ発音 [英語]

「英語学習ではどの方法が効果がありますか?」

こうした質問をよく受けます。
うーん、これに関しては絶対的正解を私も
持ち合わせていません。なぜならその人が
英語「で」何を必要としているのか、
めざすところは何かが人それぞれ異なるからです。
たとえば学術論文を英語で書く必要がある方の場合、
スピーキング力を鍛えるよりもどんどん英語論文を
読みこなして、論文表現を身につけるほうが大切です。

同時通訳であれば、とにかく聞いた瞬間に訳語が
出てこなければなりません。翻訳者の場合、
幅広い語彙を持っている必要があります。
ガイド通訳なら日本に関する知識も大事でしょう。
ですので、一概に英語力アップの最適学習法
と言われても、実は個々で異なるのですよね。

ちなみに私自身が取り組んでとても効果があった
方法の一つにディクテーションがあります。
書き起こしていく作業ですので、確かに手間と
時間はかかります。けれども英語にせよダイエットにせよ、
自分が手間暇かけて取り組んだものの方が
実は実り多きものが期待できると私は見ています。

ところでディクテーションをしていると、
発音が同じでもスペルが異なるものがあります。
たとえばjailとgaol。どちらも「刑務所」のことですが、
gaolはイギリス式綴りです。
一方、dual(二者の)とduel(決闘)も同じ発音です。
gaolはほとんど見かけませんし、duelなど
そもそも日常生活では使わない単語ですよね。

それだけに、こうして遭遇しただけでも
なんだかうれしくなってしまいます。

羽田美智子さんのことば [日々の暮らし]

日経新聞の別刷り「日経インテレッセ」1月号の表紙を
飾るのは女優の羽田美智子さん。白いお着物姿に
素敵な笑顔が光っています。日経インテレッセは
毎回著名人がトップページに登場するのですが、
そこに出ているインタビューはどれも読みごたえがあります。

羽田さんは現在沖縄在住。かつては海が怖かったものの、
ご主人に勧められて今では潜れるようになったそうです。
そのようにして自然と触れ合うようになり、
謙虚に生きる大切さも実感しておられるようです。

中でも印象的だったのが次の一文でした。
不調な日にどう状況をとらえるかについてです。

「今は花が開く前のつぼみの段階。
次に花が咲く好調期への準備期間」

ネガティブに受け止めるのではなく、
次を見据えて前向きに解釈すること。
一歩踏み出すためにもこうしたとらえ方は
本当に大切なのですよね。

今日はクリスマスイブ。
私自身、今、自分に与えられている環境や
こうして健やかに生かされていることに感謝しつつ
2016年の残りの日々も大切に過ごしたいと感じています。

(「interviewこの人に会いたい 羽田美智子さん」
『日経インテレッセ』2017年1月号 No.249
日本経済新聞社)

講座のご案内 [英語]

このたび「おもてなし通訳を体験しよう!」と題する講座を
担当することになりました。2017年2月1日・8日水曜日午前の
二日間完結講座です。通訳訓練経験のない方および
TOEIC650点ほどの方を対象としております。
詳細は以下の通りです:

https://www.issnet.co.jp/w17/english/interpretation/#ei_01

「海外からのゲストに英語で案内をしたい」
「日本の文化・名所の説明をしてみたい」
というみなさん、東京五輪に先立ち、通訳体験をしてみませんか?
ご参加をお待ちしております!