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高2の読書量 [日々の暮らし]

5月30日付日経新聞の教育面に興味深い統計が
出ていました。高校生の読書量に関する調査です。
それによると、高2の55%が「本を読まない」のだそうです。

1か月に読む本を尋ねた際、ほとんど読まないが55%、
1~2冊が27%、3~5冊が11%、6~9冊が3%、
10冊以上が3%と出ています。

日本の小学校では国語の宿題に音読を課し、
親が聞いてノートにサインするというものがあります。
また、小学校では図書委員が色々と工夫してキャンペーンをしたり、
学校によっては6年間で借りた本のリストを印刷して
卒業時にプレゼントしたりといった工夫をしているようです。

今回調査にあたったのは国立青少年教育振興機構で、
読書量が減る理由として「高校は小学校などに比べると
読書感想文など読書のきっかけづくりが少ない」と
分析しています。

本を読むきっかけというのは、人それぞれだと私は思います。
感想文を書くことがスタート地点となり、読書にはまる人もいるでしょうし、
友達が読んでいる姿に触発されて読むというケースも考えられます。

私が高校時代はバーコード式の貸出法が
まだ普及していませんでした。本の後ろに貸出カードが
入っており、その袋に名前を書いてカウンターに持っていくと
司書の先生が返却日のスタンプを押すという方法だったのです。
その袋を眺めると、同級生などの名前が書かれており、
「へえ、あの子が実はこういう本を読んでいたんだ!」
などと刺激を受けましたね。

ちなみに当時、仲の良かった友人は文武両道で、
大の読書家でした。多くの本に友人の名前があり、
遠距離通学をしているにもかかわらず、一体いつ
本を読んでいたのかしらと私は舌を巻いていました。
懐かしい思い出です。

(日本経済新聞2015年5月30日月曜日)

Urban Dictionary [英語]

私は紙辞書が好きなので、自宅ではもっぱら
大修館書店の「ジーニアス英和辞典第5版」を使っています。
紙辞書の場合、パッと見開きで色々な情報が目に入りますし、
寄り道できるのが楽しいのですよね。
学習者向け辞典の場合、イラストも豊富ですので、
挿絵だけを眺めていてもホッとします。

一方、最新の用語を調べるのに最近重宝しているのが
Urban Dictionaryというサイトです。こちらは
新語・口語表現・スラングなどが網羅されているのですが、
普通の辞書にない表現もこちらで調べてみると
たいていはヒットします。

先日のCNN番組Political Mannでは大統領選挙を
取り上げていたのですが、SMHという用語を
紹介していました。これはshake my headの略で、
「わけがわからない」という思いを動作で表したもの
だそうです。

ちなみに番組のプレゼンター、ジョナサン・マンは
SMHを紹介した後、なるほどという表情をしながら
"LOL"と付け加えていました。これは日本語では「(笑)」です。
通訳をしていると、英語の新語のみならず、
日本語の最新用語も知っている必要があります。
「Forever学び」です!

トランプ氏の英語 [英語]

放送通訳をしていると、日本語に訳しやすい文章と
難儀する文に遭遇します。一人の聴衆として
視聴する分にはとても聴きごたえがあるものの、
いざ、同時通訳となると本当に難しいのです。
たとえばCNNのレポーターの場合、Nick Paton-Walsh記者などは
まさにこのタイプ。文学的な言い回しや倒置構文などをよく使うので、
通訳時にはいつも緊張します。

一方、非常にシンプルでわかりやすいのが
大統領選候補者のドナルド・トランプ氏です。
特に最近の演説を聞いていると、一文が短かったり、
簡単な単語だけを使ってインパクトを狙ったり
という工夫がされています。

たとえば先日、ヒラリー・クリントン氏の
私用メールに関して報告書が出ましたが、
それについても"not good"や"really bad"といった
シンプルな文言を使っていましたね。

あるサイトを見たところ、トランプ氏の支持層は
「大学に行っていない人」「自分には発言権など
ないと思っていた人」「自分たちの失業は海外のせいだと
考える人」などだそうです。トランプ氏の演説に
耳を傾けると、そうした人たちの心を代弁するかのような
ことばが飛び出します。
それがトランプ氏の人気のゆえんでもあるのです。

変えられるのは未来と自分だけ [日々の暮らし]

数週間前に早稲田大学で行われたジャパネットたかたの
前社長・高田明さんの講演会に出かけました。
その時の数あるお話の中でも一番心に残ったのが
「過去と相手は変えられない。変えられるのは
未来と自分だけ」という言葉です。

人間、生きていれば誰でも必ず悩みにぶつかります。
「あの時ああすれば良かった」と思ったり、
「もしこうなったらどうしよう?」と不安になったりするなど、
私たちの日常生活には迷いや懸念というものが
つきものなのでしょう。

けれども、「あの時ああしておけば」という思いも、
それは過去のものであり、今から変えることは
できません。「あの時」に「ああいう態度を取った」
ということは、それがあの時点で自分が取りえた
ベストの選択肢だったのだと私は思います。
もしそれを今、悔やむのであれば、次にできることは
「そこから得た教訓を次に生かすこと」のみなのですよね。

一方、未来への不安というのも、ある意味では
私たちの時間とエネルギーを奪うと私は考えます。
まだ起きていない事柄に関してシナリオを描いても、
心が委縮するばかりです。確かに危機管理の一環として、
様々なケースを考えて備えることは大切です。
大災害に備えることなどがまさにそうでしょう。

けれども、こと人間関係において先読みをしても
クタクタになってしまいます。それよりも「今」
「何をすべきか」に集中することが大切だということを、
先の高田氏のお話から私は感じたのでした。

学びに必要な要素 [英語]

英語学習関連のセミナーなどをすると、
必ず出てくる質問があります。それは
「どのようにしたら英語力を伸ばせるか」
「どういったタイプの人が実力をつけられるか」
という問いです。

通訳者であれば、瞬発力がある、記憶力が良い、
語彙力がある、英文法ができる、といった要素が
求められるでしょう。一方、翻訳者の場合、
じっくりと訳文を練る粘り強さや、
字面通りではなく文化的背景などまで
掘り下げた訳語を作れるといったことも
必要です。

けれども、一番必要な要素は何かと問われれば、
「謙虚さ」ではないかと私は思います。

これは語学の勉強に限ったことではありません。
仕事であれ習い事であれ、前に進む上では
「知らないことを知らないと自覚する勇気」や
「学ばせて頂く」という姿勢が必要だと思うのです。

もっとも、人間というのはハングリー精神が
旺盛な時期があります。学びたいという気持ちが
ややもすると「自分はここまでできる」という
自信と表裏一体のこともあるのです。
私自身、若いころは「自分の英語力はそこそこ
行けているのではないか」という、まったくもって
根拠のないギラギラした自信を抱いた時期がありました。

けれどもそういった架空の「自信」というのは、
いともあっさり崩れるぜい弱さがあります。
自分よりもはるかにできるライバルが出現したときや、
仕事で失敗して自分の実力というのは
せいぜいこの程度だと思い知らされたときなどです。

そうした経験から、「自分はまだまだ発展途上」
と常に思い続けることこそが、次へつながるのだと
最近は思っています。実際、今までたくさんの
教え子を見てきましたが、「学びたい」という
熱い思いと、「自分にはまだ知らないことがある」
という「無知への自覚」がある人ほど
大幅に伸びています。そうした教え子たちが
今、通訳界の第一線で活躍してくれていることを
とても心強く思います。

作業工程リストを作る [仕事]

複数の仕事を掛け持ちしていると、次第に
何が何だかわからなくなってしまい、
頭の中が大混乱ということがあります。
特に私の場合、複数の教育機関で継続的に
指導しているため、どこのクラスで何をやったかということや、
出題した課題内容、余談で話した話題など、
きちんと記録しておかないとあっという間に
わけが分からなくなってしまうのですね。

一方、次回授業に向けて自分が何をすべきかも
しっかり準備しなければなりません。
頭の中で「あれやって、これやって。あ、そうだ!
こっちも目を通さないと」となると、
ただでさえ煩雑な状況がますます混乱状態となります。

そのようなことから、私はあえて作業工程リスト
なるものを作成しています。一つの仕事に対して
必要な作業をこれでもかというぐらい(?)細かく
書き出し、ワードに入力して保存しているのです。
ひとつの仕事に対してこのリストをひな形として作成し、
仕事のたびにこの文書を印刷して確認作業を行います。
終了した作業にはひとつずつチェックマークを入れていくと、
自分の進捗状況がわかります。

工程リストに書く項目は「教科書をコピーする」
「音声をダウンロードする」「訳文を作成する」
「タイムコードをつける」などなどです。
頭の中ではわかっていても、忙しくなるとどうしても
抜け落ちてしまうことが私の場合あるのですね。
ですので当たり前の作業もあえてチェックすることが
私にとっては極めて大事です。

ちなみにワード文書は罫線枠組み機能を使って
リストを作成するのですが、作業を進めるにつれて
新たな工程が出てくることもあります。
そのような時には即、追加しています。

エクセルの方がこうしたリスト作成には優れているのかも
しれませんが、私はエクセルが不得手なので
もっぱらワードです。

時間管理あれこれ [仕事]

5月21日発売の「通訳・翻訳ジャーナル」では時間管理が
特集されています。通訳者や翻訳者がいかにして時間を
やりくりしているか、勉強法やスケジュール管理などのノウハウが
盛りだくさんです。ご関心のある方はぜひ!


通訳翻訳ジャーナル 2016年7月号

通訳翻訳ジャーナル 2016年7月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: イカロス出版
  • 発売日: 2016/05/21
  • メディア: 雑誌



「止まってください」 [日々の暮らし]

サミットを控え、都内でも警備が強化されてきています。
私の通勤経路でもいつもの数倍の警察官が
パトロールをしています。私は仕事は
「座りっぱなし」「立ち通し」と両極端なのですが、
警察官の皆さんを拝見していると、
同じ場所でずっと立ったまま警備しています。
それはそれで大変なことと思います。

さて、先日のこと。赤坂のアメリカ大使館付近を
通りがかった時、ある標識に目が行きました。
ちょうど交通規制をしており、警察官が必要に応じて
通行車両を止めていたのですね。その際、手にしていた
標識には「止まってください」と書かれていたのでした。

そこでふと興味がわいたのが、「~してください」という丁寧語です。
私が子どもの頃は、学校の先生方もすべて命令形で
話していました。公共場所での表示も「~するな」
「~すべし」的な文が多かったように記憶しています。

道路交通標識の赤い逆三角形には今でも「止まれ」
と書かれています。けれども先の警察官が持っていた標識が
丁寧語になっていることを考えると、もしかしたら
今後日本ではそうした指示文章も変わって来るかもしれないなあ
・・・などと一人空想にふけったのでした!

コラム更新のお知らせ [各種連載]

「放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現」、
第131回ではgive the cold shoulder to ... という
フレーズをご紹介しています。

http://www.hicareer.jp/english/housou/131.html

「通訳者のひよこたちへ」第261回は
『Do the first things first』というタイトルです。
書籍紹介ではマイケル・ジョーンズ著
「レニングラード封鎖:飢餓と非情の都市1941-44」
(白水社、2013年)を取り上げています。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/

どうぞよろしくお願いいたします!

"Screenagers" [日々の暮らし]

読売新聞の英字版The Japan Newsはイギリスや
アメリカ、アジアなどの英字新聞から記事を転載しています。
5月23日月曜日にはアメリカ「ワシントン・ポスト」紙からの
特集がとりわけ私の目を引きました。タイトルは
"Struggling to look away from the screen"です。

以前CNNのニュースで、韓国や中国における
「子ども向け脱スマホ・キャンプ」の話題を通訳したことがありました。
アメリカもやはり子どものスマートフォン使用が
大きな問題となっています。依存症に陥ってしまい、
デジタル・デトックスを図れるキャンプが
いくつかできているというのが記事の内容です。

その記事の中に"Screenagers"というドキュメンタリーが
紹介されていました。調べてみたところ、アメリカの
女性医師が娘にスマートフォンを購入したのを機に、
子どもの発達や行動などについて考察する内容です。
すでにウェブサイトもできており、予告編も見られます:

http://www.screenagersmovie.com/

子どもの場合、デジタル世界のリスクをよく理解しないまま、
どんどん使うにつれて依存症になる危険性があります。
それを防げるのは他でもない大人であるということが
この映画からはわかります。

日本でもぜひ公開してほしい作品です。