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「放送通訳者厳選!俗語辞典」 [仕事]

放送通訳者として私がデビューした当時のアメリカは
まだクリントン政権でした。モニカ・ルインスキーさんの
事件があったり、ヒラリー夫人が医療改革に関わって
失敗したりと色々なことがありましたね。

その後ブッシュ政権となり、アメリカの同時多発テロが発生。
世界が緊迫化していきました。

オバマ政権誕生時には希望も見えた世界でしたが、
その分、様々なことがグローバル化のあおりを受けて
複雑になっていったように思います。

そして2016年の大統領選挙ではトランプ氏が当選、
今日に至っています。

クリントン、ブッシュ、オバマ大統領の頃の大統領演説は
通訳をする上で難易度の差異はあったものの、
私にとってはいずれも世界を鳥瞰図的に見る機会でした。
特にオバマ大統領のスピーチは詩的であり、
同時通訳を必死にしつつも、その瞬間に立ち会えて
光栄だと感じました。

一方、現在のトランプ大統領に関しては、色々な面で
前例のない状態だと言えます。トランプ氏の
スピーチを始め、様々なニュースがこれを書いている今も
現在進行形で続いています。氏の演説だけを取り上げてみれば、
必ずしも私自身の世界観や英語力面での刺激になっては
いないのが実情です。特に俗語表現や稚拙な言い回しが
トランプ氏に関しては少なくありません。
そしてそういったニュースを解説するコメンテーターの
口からも同様のフレーズが出てきます。つまり、
私が放送通訳の中で使うボキャブラリーも随分変わってきたのです。

通訳という仕事をしていると、必ずしも自分自身が口にしたい言葉
ばかりを述べられるわけではありません。思想面で話者と共感するのが
難しかったり、言葉として個人的に発したくない話題だったり
ということもあります。けれどもそれは仕事の一部です。覚悟はしています。

けれどもニュースのたびに「ん?聞いたことがない表現だけど、
どういう意味?」と辞書を引くたびに、語義の冒頭に
「俗語」マークが出てくると、つい脱力してしまうのですね。

今後4年間、この政権が続くという前提で考えると、
それこそ「放送通訳者厳選!トランプ俗語辞典」が
一冊できあがるかも、などと考えてしまいます。

・・・出版社スタンダードから考えると企画倒れとは
思いますが・・・!
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