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「無駄」は悪くない [仕事]

今の世の中、スピードが速ければ速いほど良し
という雰囲気があります。ビジネス書のコーナーを
書店で眺めると、「最速」「効率」などといった
タイトルの本が並んでいますよね。

私もかつてはとにかくスピードが命と思って
行動していました。もちろん今も同時通訳の現場では
いかに素早く反応して訳語を口にするかが問われる世界
ですので、スピードを意識しています。
通訳者がのんびりとしてしまったり、黙ったりしてしまえば
お客様のお役に立てないからです。

けれどもここ最近、私は考え方を改めつつあります。
今年の私のキーワードも「待つ」です。
じっくりと待つ心を抱き続けること。
これは子育てに限らずあらゆる場面で実は大切だと
感じているのです。

そのような思いを抱き始めたころ、ちょうど
日経新聞でタイムリーな文章を目にしました。
東京大学・西成活裕教授のコラムで
タイトルは「無駄の効用」です。

西成先生によれば、とある企業で成績の悪い人を
異動させた後、部内の人間関係が険悪になってしまった
そうです。つまり、その人は成績こそ悪かったものの、
人びとの潤滑油的存在でもあったのですね。

西成先生は次のようにも述べています。

「いま社会がどんどん短期的な視野に陥っており、
無駄だと思うことを切り捨てて見かけの効率化に
走るのは大変危険だと感じている。」

大切なのは「ぶれない無駄の判断」ができることであり、
それがあって初めて、長い目で見れば効率化が
図れると先生は結んでいます。

(「あすへの話題」日本経済新聞
2017年1月11日夕刊)

情報過多(涙・・・) [仕事]

出張に備えて電車の時刻を検索したり、
現地の食事処について調べたりと
今はインターネットで瞬時に知ることができますよね。
本当に便利でありがたい時代です。

けれども私にとって少々気になることがあります。
それは、検索語彙を元に、関連情報がその瞬間以降
ネット上に登場することです。

たとえば大阪に関して調べ物をした日を境に
やたらと大阪のマンション情報が出てきます。
中学生の留学について調べたのを機に
なぜか「中高生留学サイト」の広告が頻出。
私としては単にその場限りの調べ物というつもり
だったのですが、その後長きに渡り視界の中に
入ってくるのが気になるのですね。

もっとも今の時代、こうした「自分にとって過去の情報」や
「今の自分の関心外」のものであれば、
見て見ぬふり、と言いますか完全にスルーの覚悟で
いれば良いのでしょう。いちいち気にしている方が
心臓に悪いと言えます。

けれどもどうやら私の場合、「ことば」を生業にしている
ためか、ついつい読んでしまうのですよね。
広告がポップアップするたびに、その気はなくても
目が行ってしまうのです。

うーん、こうなるとインターネットは便利なのか
栄養過多ならぬ情報過多なのかわからなくなってきます。
それこそ「過去の検索ワードを一切反映させないソフト」が
お目見えしたら、「有料でも良いから仕事に集中するために欲しい」
という人も出てくるのではと考えています。

新たなビジネスチャンス?
・・・どうなのでしょうねえ。

心のささくれ [仕事]

仕事をする際、あえて机の時計を見ないようにしています。
視界に入るものを最小限にすることで、
今目の前のことに集中したいからです。

以前の私はキッチンタイマーと置時計を頻繁に見ながら
仕事を進めていました。「残り時間あと何分」と
把握することで集中力が上がると思っていたのですね。

確かにそれはそれで効果があったと思います。
けれどもその一方で「わ!あと○○分しかない」と
思ったり、「まだ○○分あるから、いっか~」と
感じたりしてしまったのです。

作業の途中で時計を見ることで、かえって
色々な感情が湧きあがってしまったのですね。

せっかく集中しているのに、プラスの感情やマイナスの思いが
こうして浮上してしまうと、その都度また
元の作業に引き戻すことが最近は難しく思えてきたのです。

そこで机の置時計はあえて伏せてみました。
また、PCのデスクトップ右下にある時計も
非表示にしています。唯一の目安は作業終了時間をセットした
キッチンタイマーだけです。

もっとも、このタイマーもカウントダウンの様子が視界に入ると
それはそれで気もそぞろになってしまうため、
あえて伏せています。

「心のささくれ」になるようなモノや事を少しでも
減らせば集中できる。

最近、私はそのように自己分析しています。

時間との付き合い方 [日々の暮らし]

世の中が便利になり、同時進行で色々なことが
できる時代となりましたよね。たとえば家電が
その一例です。昔であれば、それこそ
洗濯板に石鹸で洗濯をしていましたし、
掃除も箒と塵取りで取り組む時代がありました。
幸田文さんがその作品の中で掃除の仕方を
書いていたことを思い出します。
それが今であれば、洗濯も全自動。ちなみに
私が子どもの頃は「全自動洗濯機」と言っていましたが、
今は「洗濯機」イコール全自動が当たり前です。
お掃除ロボットも登場し、機能も高性能となりました。

そういえば以前立ち寄ったスーパーの店内放送で
当日宅配サービスのお知らせをしていました。
少額の手数料を払えば、買った品物を
その日のうちに宅配してくれるという内容です。
そのPRの最後は「私の時間をもっと自由に」との
文章で締めくくられていましたっけ。
人は家電や便利なサービスで自由な時間を手にし、
それを自分の希望する形で使えるようになったのです。

このように、かつては「本人がやるべきだったこと」を
今は「他の商品やサービスが担ってくれる時代」と
化しています。あとはその「生じた時間」を
どう活用するかなのでしょうね。自分の好きなことに費やすもよし、
他の人のお役に立てることはないかと動いてみるのもその人の自由です。
大事なのは、「空いた時間」を自分の使いようによって
幸せにしていくことなのだと思います。

逆にもったいないのは、空いた時間でかえって
悩む時間が増えてしまったり、情報過多になってしまい
動けなくなってしまったりという状況です。
自分の脳にインプットされる情報が多くても、
自分がやるべき課題がそのほかにたくさんあると、
そちらに気がまぎれることで、問題をいったん保留にできます。
けれども目の前にどーんとまとまった時間ができてしまうと、
その悩みや惑いと真正面からぶつかることになります。
それでは却って疲弊してしまうと思うのです。

時間とどう付き合うか。

そのようなことを最近私は考えています。

コラム更新のお知らせ [各種連載]

「通訳者のひよこたちへ」第291回がアップされました。
タイトルは『潔さ』です。書籍紹介ではマーティン・ガードナー著
「メイトリックス博士の驚異の数秘術」(紀伊國屋書店)を
取り上げております。

http://www.hicareer.jp/inter/hiyoko/

どうぞよろしくお願いいたします!

「職場でも変人扱いでしたから。」 [日々の暮らし]

先日図書館で面白い本を見つけました。
石井英俊著「マンホール 意匠があらわす日本の文化と歴史」
(ミネルヴァ書房、2015年)です。
表紙には東京都の下水道マンホールが描かれています。

私も道を歩きながらマンホールを眺めるのが好きです。
きっかけはさいたま市のマンホールがサッカーデザインで
あるのを知ったことでした。足元などそれまで
しげしげ眺めることはなかったのでしたが、
偶然そのデザインを目にして、他の都市の柄にも
興味が湧いたのでした。

本書には都道府県別およびテーマ別に様々な柄が
解説付きで出ています。巻末には索引もあり、図鑑のようにも
使えます。こうして見てみると日本全国にはたくさんの街が
あり、様々な文化や歴史があるのですよね。
郵便局で押印してもらえる風景印に通じます。

ちなみに著者の石井氏はかつて東京都下水局に勤務なさって
いたそうです。ご専門は「水質検査」。
ご本人は「職場でも変人扱い」されたと
書いておられますが、「自分が好きなこと」を
追究することこそ、社会貢献につながるのだと
私は感じています。

同調圧力に屈せず、好きなことを極めることで、
人生のだいご味を味わえるのだと思います。

黒スポンジ [日々の暮らし]

先日のブログで生活環境を改善した話を書きました。
防音テープ以外にも最近気に入っているものがあります。
特に今、使うたびに「買って良かった!」と思うのが
「黒色の台所スポンジ」です。

日常生活に使うスポンジなどそれまではあまり意識せずにいました。
けれどもおろしたてのスポンジを使った時に限って
魚焼きグリルや焦げ目の付いたフライパンを洗うことになり、
「あ~あ、まだ新しいのにもう汚れが・・・」
と思うことが多かったのですね。

もう少し目立たない色はないかネットで探したところ、
ありました、黒いスポンジが!片方は黒、
もう片方はグレーの2色です。あいにく我が家近くの店舗では
売られていないので、もっぱら通販で買っていますが、
これなら心置きなく焦げたお鍋も堂々と洗えます。
ホントに小さなことなのですが、生活上のちょっとしたストレスが
なくなり、嬉しく思っているところです。

「使うたびに良かった」と思うもの2点目は「液体絆創膏」です。
通常の絆創膏はテープ状になっていますよね。
手軽に使える反面、濡れるとグジュグジュになってしまい、
水仕事をする私には使い勝手が今一つでした。
また、私は冬になると指先にパックリ割れができるため、
痛み軽減に何を使うべきかいつも悩んでいたのです。
この冬は液体絆創膏のおかげで痛みも覚えずに済んでいます。

ところで「絆創膏」は英語でplaster。
plasterには「ギプス」の意味もあります。
画像検索でplaster crutches(ギプス 松葉杖)と入れると
色々と出てきますが、興味深いのは日本と欧米の
松葉杖の違いです。日本は脇に挟んで使う木製タイプです。
一方、イギリスでよく見かけたのは肘で支えて
ハンドルを握るアルミタイプでした。
気になる方は検索してみてくださいね。

ちなみに「ギプス」はオランダ語のgipsから来たのだそうです!

イベントのお知らせ [英語]

2017年8月26日土曜日に開催される「日本通訳フォーラム2017」で
セミナーを担当することとなりました。詳しくはこちらです:

http://www.japan-interpreters.org/news/forum2017-sanae-shibahara/

今回私が焦点を当てるのは「アナログ志向」です。
具体的な通訳準備法や英語学習法などをご紹介する予定です。

ご関心がありましたらぜひお越しくださいませ。
お待ちしております!


講師情報更新 [英語]

指導先の通訳学校ISSが講師情報をHP上で
更新いたしました。私がこれまで寄稿した記事が
一覧のリンクになっております。
お時間がありましたらご一読いただければ幸いです。
2017年1月14日エントリーのスクールブログです。

http://blog.issnet.co.jp/?page=2

紙新聞 [日々の暮らし]

先日、池上彰さんの本を読んだ際、紙の新聞を
毎日必ず読んでおられるとの記述を目にしました。
デジタル化した今でも、紙新聞の持つ長所を
述べておられ、とても心強く思いました。

私は今でも紙の新聞を自宅で購読しています。
朝刊の情報量は新書本一冊に相当するのだそうです。
隅から隅まで新聞を読むわけではないにせよ、
毎日ページをめくって目を通すということは、
それだけ幅広い情報を仕入れることになるのですよね。

近年、日本の教育界ではデジタル教科書の導入や
コンピュータ関連の授業が増えています。
調べ物をする際にも「図書館でまずは図鑑から」という
ものから、「検索エンジンでサーチする」という方法に
変わりつつあります。

そのような中、政府は先日、公立高校の図書館に
新聞を複数置けるよう、予算を組んだそうです。
文科省の統計によれば、公立校の図書館・図書室に新聞を
置いている割合は、小学校で40%強、中学校はおよそ38%、
高校では90%ほどだそうで、いずれも平均で2紙ぐらいだそうです。
今後は複数の新聞を置くことを視野に入れているとのこと。

このトピックに関してインターネットを検索すると、
歓迎する声もある反面、異論も出ています。
確かに色々な意見があることでしょう。

ただ、私自身は「見開き一面で多様な題材に
触れることができるのが新聞の最大長所」と考えています。
ですので、新聞そのものから何かのきっかけを得る
チャンスが増えるのであれば、それ自体は大いに
嬉しいことだと感じています。
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